家計管理が苦手な人ほど、家計簿をつけるのも苦手なもの。一念発起して家計簿を買っても長続きせず、そんな自分に落ち込んでしまう…というループを経験する人も多いのではないでしょうか。
「家計簿が続く人は、もともと家計簿が得意な人。普通の人は続かなくても、自分を責める必要はありません。できなくて当たり前なんです」と話してくれたのは、ファイナンシャルプランナーのいちのせかつみさん。そんな「家計簿のつけられない人」のためにいちのせさんが考案した「クリアファイル家計簿」が、ファイルに現金を入れるだけで家計管理ができるようになる!と今話題になっています。
実際に「クリアファイル家計簿」を実践して、月10万の赤字から月10万の黒字に大逆転を果たした女性のエピソードを伺いました。家計の赤字は月10万!インスタグラムの見すぎで、物欲という底なし沼にはまった主婦の脱出劇!

インスタグラムで発信している「持たない暮らし」が人気で、雑誌や本にも取り上げられている主婦のあらたさん(35歳)。(※あらたさんのインスタグラムはこちら
すっきりとした家で暮らし、しかも毎月10万円も貯金をしているというあらたさんは、まさにミニマリストのお手本的存在です。しかし以前のあらたさんは、じつは物欲が強く、浪費家だったそう。家計管理が大の苦手で、毎月の赤字はなんと10万円にものぼりました。しかもその浪費の原因が、「インスタグラム」。


「インスタを始めてすてきなお宅を見たりフォローしていくなかで、『物欲』という底なし沼に見事にハマっていきました。インスタで見かけるアイテムたちが、どれもこれも欲しくなってしまうんです!」。
止まらない物欲を抑えることができず、出費は膨らむばかり。これではいけないと、インスタグラムで紹介されているブランドものをそのまま買うのではなく、100円ショップのアイテムで工夫するように。ところが「安いから」と数を買うことでやはり散財してしまい、家計が改善されることはありませんでした。そのうえ、使いきれない100円グッズで部屋は散らかり放題。一念発起して家計簿に挑戦したものの使いこなせず、「クリアファイル家計簿」に出会うまで、10冊以上の家計簿をムダにしたそうです。1文字も書かなくていいから、家計簿が苦手な人も続けられる

そんな浪費家のあらたさんを貯蓄体質に変えた「クリアファイル家計簿」とは、いったいどんな方法なのでしょうか? いちのせさんに、やり方を教えてもらいました。●STEP1 A4またはB5サイズのノート型クリアファイルを用意する


コピー用紙などに、「1日」の裏に「2日」がくるように、裏表に31日まで順に日づけを書きます。「日づけを書いた紙をファイルのポケットに1枚ずつ入れましょう」。●STEP2 一日分の「食費・日用品」の予算を2000円とし、日づけのページごとに2000円を入れる


買い物に行くときに、その日の予算を財布に移します。「食費・日用品をこの2000円でやりくりするのがルールです。要は、『クリアファイル家計簿』とは、一日2000円で生活するためのトレーニングなのです」。


あらたさんは、最初の1か月で効果を実感したそう。
「一文字も書かなくていいから、こんな私でも続けられたんです。生活費がそれまでの半分にまで減り、月10万円も貯金に回せるようになりました」。さらに「一日2000円生活」を続けることで、なにを買うにも「本当に必要か」を自問自答するクセがついたそうです。その結果、物欲が消失し、ミニマリストに生まれ変わりました。

家計の改善だけでなく、一人の女性の生き方まで変えた「クリアファイル家計簿」。この極意をまとめた本が昨年発売されて大反響を呼びました。それがコミック版『“お金を入れるだけ”で+50万円貯まる 実録 クリアファイル家計簿』(扶桑社刊)となって、あらたさんのエピソードも掲載されています。家計簿が苦手という方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

●教えてくれた人
【いちのせかつみさん】
ファイナンシャルプランナー、生活経済ジャーナリスト。3000人を超える家計診断に応じ、テレビやラジオでも活躍。最新刊に『“お金を入れるだけ”で+50万円貯まる 実録 クリアファイル家計簿』(扶桑社刊)がある。

<漫画/まきりえこ 取材・文/ESSE編集部>