食べた人があまりの辛さに「ヒィー」と鳴くところがほととぎすの鳴き声に似ているということで、この名がつけられた「ほととぎす巻」。落花生、水飴、辛子粉をベースに紫蘇で巻き込んだもの。

辛さだけでなく、甘さや、酸味が一斉におそってくる「混沌」の食。ほととぎす巻を真から好む人こそ、食通と言えるかもしれません。

ほととぎすのように
鳴いちゃう辛さ

ほととぎす巻の誕生は、今から100年ほど前のこと。

今では小田原市内の多くのお店で、個性の光る独自の味付けのものを楽しむことができ、神奈川県民だけでなく、東海道五十三次を旅する観光客のお土産としても人気です。

落花生のルーツは
大磯にある

落花生といえば千葉県が有名。

でも実は、日本で初めて落花生を生産したのは神奈川県大磯町の渡辺慶次郎なのだそう。明治時代に慶次郎が横浜で食べた落花生を大変気に入り、1粒持ち帰って種を撒いてみたことから生産が始まったと伝えられています。この神奈川県の名産である落花生を、特産物の赤紫蘇と掛け合わせたことで、このほととぎす巻きが生まれたそうです。

一つひとつ手作業で作られているため生産量が少ないのですが、ご飯や日本酒によく合う隠れた名産品。

辛党の方に、ぜひお土産でおひとつ。

購入は、小田原みのや吉兵衛より。

Photo by Kenji Fujimaki