ボディーアートで近年人気なのが、白目の部分にインクを注入する「眼球タトゥー」である。しかし専用の注射器を使って眼球を着色するこの施術は、一歩間違うと取り返しのつかないことになるようだ。カナダ在住の女性モデルが「私のような過ちを犯さないで」とSNSで呼びかけている。

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オタワ郊外アーンプライアーに住むモデル、キャット・ギャリンジャーさん(24歳)は9月5日の夜、長年の友人で1か月前に付き合い始めたばかりのエリック・ブラウンさんに目のタトゥーを施術してもらった。

「僕はタトゥーアーティスト。目のタトゥーはこれまでにも20人以上に施術しているし、君にも是非やってもらいたい。」

そんな甘い言葉に乗せられたキャットさんは閉店後、エリックさんの店で右目の強膜(白目の部分)に紫のインクを注入してもらった。しかし施術後すぐ、キャットさんの右目からは涙とともにインクが流れ出し、その夜は痛みで眠れなくなってしまった。翌朝眼科に行ったものの痛みは増すばかりで、キャットさんはその後セカンドオピニオンを求め2人の医師の診察を受けているが、状態は決して良くはないようだ。

キャットさんは施術を振り返り、『CBS News』のインタビューでこう語っている。

「施術後、眼球のタトゥーについて調べたのですが、エリックが使った注射針は大きすぎたのです。だからでしょうか…インクが表面で留まることなく目の奥深くまで注入されてしまったようなのです。それだけでなく施術に使うインクは本来なら薄めなくてはいけないのに、彼はインクをそのまま使っていました。翌朝起きると瞼が腫れあがり、もう目を開けることさえできなくなっていたのです。」

「彼を信頼して任せたのに…彼とはもう付き合いをやめました。彼は施術後に目薬を差さなかった私が悪いと主張していますが、彼に非があるのは明らかです。」

キャットさんは眼科で抗生物質やステロイドを処方され、やっと目を開けられるようになったものの視力が低下しており、医師には「100%元通りになることはないでしょう」と言われている。来週には手術をすることになっているが、右目にはいまだにインクが固まって残っており、乾燥しないように常に目薬を差すことが必要であるという。

オタワの眼科医セターレ・ジアイさんは「目のタトゥーをしたいという人は増えていますが、流行り始めてからまだ10年ほどしか経っておらず、副作用についてはよくわかっていないのが現状です。キャットさんのようなケースは特別とはいえ施術をしてから5年後、10年後の目の様子をきちんと観察する必要があるのは言うまでもありません」と語っている。

キャットさんは「今後の経過次第では眼球を摘出することになるかもしれません。調子がいい日もあれば、もうダメだと落ち込む日もあって精神的にもかなり滅入っています。目のタトゥーはリスクが高いのでお勧めできません」とSNSで呼びかけている。

なお目のタトゥーと言えば昨年、オウムに魅せられ身体改造を繰り返してきた英男性テッド・リチャーズさんが話題になった。彼は限りなく理想の鳥に近づくため、その白目にオレンジやブルーのインクを流し込んでいる。

画像2枚目は『CBS News 2017年9月30日付「Artist defends eyeball tattoo that left Ottawa woman with partial vision loss」(Catt Gallinger / Supplied)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)