ランフランコ・デットーリ【写真:Getty Images】

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凱旋門賞でサトノダイヤモンド&ノブレス撃破、歴代最多5勝目に伊メディア大絶賛

 世界に燦然と輝く名ジョッキーに、また新たな勲章が加わった。1日にフランスのシャンティイ競馬場で行われたG1凱旋門賞(芝2400メートル)で、ランフランコ・デットーリ騎手(46)がイギリスのエネイブル(牝3)で勝利。凱旋門賞の通算勝利数を5勝として、歴代単独トップに立った。デットーリの母国イタリアの「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙も「デットーリ自身が歴史」として報じ、「競馬の世界の歴史書を常に書き換え続けている」と大絶賛している。

 日本でもサトノダイヤモンド(牡4)、サトノノブレス(牡7)の日本馬参戦により、注目が集まったレースだったが、デットーリを鞍上にしたエネイブルは好スタートから先団をキープ。5頭出しのエイダン・オブライエン厩舎のアイダホ(牡4)とオーダーオブセントジョージ(牡5)から厳しいマークを受けたが、向こう正面では外目の3番手と絶好のポジションを確保。最後の直線に向くとスムーズに外に持ち出し、一気の末脚で抜け出して先頭でゴールした。

 デットーリはこれが凱旋門賞5勝目。1995年に「神の馬」と称されたラムタラで初勝利を挙げてから、2001年のサキー、02年のマリエンバード、15年のゴールデンホーンに続く勝利。日本でも馴染みの深いオリビエ・ペリエ騎手や、往年の名騎手パット・エデリーなどと並んでいた通算4勝から抜け出し、足掛け22年での偉業達成となった。

歴史的勝利に喜び「5回勝利する最初のジョッキーは、とても嬉しくて興奮する」

 歴史的な勝利を挙げたデットーリは、同紙の取材に対し、喜びをこう口にした。

「凱旋門賞を5回勝利する最初のジョッキーになれたのは、とても嬉しくて興奮する。エネイブルは“ビッグハート”の持ち主。だからこそ、スタートする前から自信に満ち溢れていたんだ」

 エネイブルはこれでイギリスオークスから続くG1の連勝を5に伸ばした。名コンビとなった牝馬と共に引き上げてきたデットーリは、大レースでの勝利後のトレードマークである「デットーリ・ジャンプ」も披露し、喜びを爆発させていた。

 日本初の国際招待競走であるジャパンカップでも、武豊の通算4勝に次ぐ3勝を挙げる活躍から日本での知名度も高い。世界の主要レースを総なめにする稀代の名ジョッキーは、その華麗な手綱さばきで前人未到の記録を打ち立てた。