フリッツ・ヴァルター・メダルを手にするヤン=フィーテ・アルプ【写真:Getty Images】

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 ドイツ・ブンデスリーガで初の2000年代生まれの選手が登場した。現地時間1日に行われた第7節のハンブルガーSV対ブレーメンでのことである。

 試合終了直前の89分、タッチライン際に立ったのはハンブルガーSVに所属する17歳のヤン=フィーテ・アルプだった。最後の交代枠を使い、アメリカ代表FWボビー・ウッドに代わってブンデスリーガデビューを飾った。

 U-17ドイツ代表としても活躍するアルプは、今月インドで開催されるFIFA U-17W杯にも出場予定。今年はドイツでユースカテゴリーの優秀な選手に贈られるフリッツ・ヴァルター・メダルも受賞した、国内でも注目を浴びるタレントだ。

 この賞はU-19〜U-17まで各世代ごとに金銀銅のメダルが授与される。アルプはU-17世代に金メダルを受けとった。過去の受賞者にはドイツA代表でも活躍するトニ・クロースやマリオ・ゲッツェ、ユリアン・ドラクスラー、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン、ティモ・ヴェルナーといった名だたる選手たちがいた。

 ギリギリで1部残留を掴み取った昨季に続き、今季も厳しい戦いを強いられているハンブルガーSVだが、積極的に世代交代を進めている。アルプの他にも、ブレーメン戦におけるハンブルガーSVのスターティングメンバーには18歳のヴァシリェ・ヤニチッチと20歳の日本人MF伊藤達哉が名を連ねていた。

 独メディア『RPオンライン』などによれば、マルクス・ギスドル監督も「(若手の起用は)忍耐を必要とするが、クラブ全体のためには良いこと。多くのお金を持っていない場合は特に。すべての選手に言えることだが、彼らがクラブの未来を代表していかなければならない」と、アルプや伊藤のような若手選手に期待を寄せている。

 なお、アルプは前述の通りU-17W杯に参戦するため2日からインドへ旅立つ。しばらくトップチームで起用することはできないが、ブンデスリーガ初の2000年代生まれという称号を手にした才能は世界の舞台で一層たくましくなって帰ってくるはず。伊藤らとともに若い力でハンブルガーSVをクラブ史上初の2部降格の危機から救うことができるだろうか。

text by 編集部