クラブ史上初の無観客試合…決勝弾のバルサMFブスケツ「奇妙な感覚だった」

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 開幕から白星街道を突き進むバルセロナが、無観客試合という想定外の状況で無傷の7連勝を達成した。10月1日に行われたリーガ・エスパニョーラ第7節、バルセロナはホームでラス・パルマスに3−0で勝利を収めた。

 バルセロナを州都とするカタルーニャではこの日、スペインからの独立の是非を問う住民投票が実施された。しかし、これを無効とする中央政府が警官隊を派遣して投票を実力阻止しようとしたため、反発する住民との衝突が勃発。州政府の発表によると、800人以上の負傷者が出ている。

 この事態を考慮したバルセロナは、LFP(スペイン・プロリーグ機構)に試合の延期を要請した。しかし、開催しなかった場合には6ポイントの勝ち点を剥奪(没収試合として3ポイント、制裁として3ポイント)する旨を通達されたため、安全面を考慮して観客を入れずに試合を行うことを決定した。

 クラブ史上初めて無観客で試合が行われたカンプ・ノウで、なかなか調子が出なかったバルセロナだったが、最終的にはスペイン代表MFセルヒオ・ブスケツの1ゴールおよびアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの2ゴールによりラス・パルマスに快勝。後半開始早々の49分に決勝弾となる先制点を決めたブスケツは、試合後のインタビューで初めての経験を振り返った。

「本当に奇妙な感覚だった。無観客なんて普通ではあり得ないからね。それが試合に大きな影響を及ぼしたことは間違いない。最悪な経験で、勝利を掴むのにとても苦労させられた。しかし、試合を行わなければ大きな損害を受けるので、こうするしかなかったのは理解できる。前半は酷かったけれども、後半は持ち直すことができた。結果を残せたことには満足しているよ」

 ブスケツは一方、2014年11月30日に行われたバレンシア戦以来となるゴールについては、控えめに喜びを表している。

「いつでもゴールでチームを助けられるに越したことはない。しかし、点を取るのは僕の特徴ではない。リオネル・メッシでもルイス・スアレスでもない僕のような選手がゴールを決めなくても、チームは上手く回るものだ。もちろん、自分のゴールが勝利に繋がって嬉しいけどね」

 異例の試合で意外な選手が得点を決めるなど、好調ぶりが如実に表れているバルセロナ。この試合でも、後半開始時点でスペイン人MFアレイクス・ビダルおよびブラジル代表MFパウリーニョに代えてスペイン代表MFアンドレス・イニエスタおよびクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチを投入した選手起用が奏功するなど、エルネスト・バルベルデ新監督の采配が冴えわたっている。開幕7連勝は本物の実力なのか、代表ウィーク明けの次節に行われるアトレティコ・マドリードとのアウェイでの大一番は、真価が問われる一戦となるだろう。

文=北村敦