モンテッラ(左)の立場が揺らいでいると報じられるミラン。アンチェロッティ(右)の復帰はあるのか? (C)Getty Images

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 指揮官交代はないのだろうか。ミランは現地時間10月1日、セリエA7節でローマにホームで0-2と敗れた。前節に続く連敗だが、クラブはヴィンチェンツォ・モンテッラ監督への信頼を強調している。
 
 サンプドリア戦での黒星に続き、9月28日のヨーロッパリーグ2節でも最終的には勝ち切ったが格下リエカに一時は追いつかれた(○3-2)ミラン。一部の現地メディアでは、早くもモンテッラ監督の後任候補となる指揮官の名前が報じられ出している。
 
 とりわけ、バイエルンで解任の憂き目に遭ったOBのカルロ・アンチェロッティや、イタリア・サッカー界の重鎮であるマルチェロ・リッピ(現中国代表監督)といったビッグネームには、心を躍らせているミラン・サポーターもいるだろう。
 
 チャンピオンズ・リーグ(CL)出場権獲得に影響を及ぼす前に監督交代に踏み切るべきとの声もあるが、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、マルコ・ファッソーネCEOは「全員が望む具体的な目標」としつつ、「CLに届かなければ別のプランだ。世界が終わるわけじゃない」と述べた。
 
 さらに、イタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』によれば、マッシミリアーノ・ミラベッリSDも「チームの融合には時間が必要だと分かっている」とコメント。「アンチェロッティの話はメディアが騒いでいることだ」と、監督交代を考えていないと強調している。
 
「アンチェロッティはどこでも勝利してきた監督だが、我々にもモンテッラという同じく優秀な指揮官がいる。我々が考えているのは、モンテッラと一緒に我々のプロジェクトを進めていくことだけだ」
 
 このスタンスは、ローマに敗れた後でも変わっていない。イタリア『メディアセット』によると、ミラベッリSDは1日の試合後も「まだ7節が終わったところだ。モンテッラであれ誰であれ、魔法の杖を持つ指揮官などいない」と、監督への信頼は揺るいでいないと強調した。
 
「我々は、モンテッラがよく仕事していると思っている。あとはその仕事が大きな結果に結びつくのを願うばかりだ」
 
 とはいえ、ローマに敗れたことで、早くも3敗となったミランはセリエA7位と苦しんでいる。CL出場ラインとは勝点4差。5位のローマが未消化分の試合で勝った場合、その差は6に広がる。
 
 この状況にサポーターの間でも、徐々に監督交代論が強まっているのかもしれない。メディアセットのアンケートでは、1700名を超えるユーザーのうち、56%がモンテッラ続投は「正しくない」と回答。「正しい」の44%を上回った。
 
 空前の大型補強に沸いた8月までの熱気や高揚感が消え去り、不穏な空気が漂っているミラン。モンテッラ監督とチームは、インターナショナルウィーク明けの次戦で流れを変えられるだろうか。15日の次節は、インテルとのダービーマッチだ。