バルベルデ監督と会話するバルセロナDFジェラール・ピケ

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 カタルーニャ州の独立を問う住民投票に伴い、各地でデモが活発化していた影響で、無観客試合となった1日のラス・パルマス戦後、これまでも同州への愛着をたびたび口にしてきたバルセロナのスペイン代表DFジェラール・ピケは「代表チームにふさわしくないと考える人がいるなら、W杯出場を諦めたっていい」と話した。現地メディア『アス』が伝えている。

 バルセロナを中心とする同州では1日、スペインからの独立の賛否を問う住民投票が行われ、独立を求める動きが拡大している。一方、スペイン政府は独立に向けた動きを違憲とし、首都のマドリードなどでは独立に反対する運動も活性化。国家的な混乱が生じていることもあり、この一戦は無観客試合となっていた。

 異様な静けさの中で行われた立ち上がりは、ラス・パルマスが優位に立つ展開。それでも前半をスコアレスで折り返すと、後半はFWリオネル・メッシの2ゴール1アシストで一気に突き放し、バルセロナが開幕以来の7連勝を果たした。

 試合後、話題は戦況よりも“世情”に向かったようで、報道陣の質問が一斉にピケへと向けられた。そこでピケも口を開き、「自分たちの考えについては喋ることはできない」と前置きしたうえで、「僕は自分をカタルーニャ人だと思っているし、そのことを誇りに思っている」とあらためてアイデンティティーを口にした。

「首脳陣は試合を延期させようとした。選手とクラブの間で試合をどうするか話し合った。そしてプレーすることを選んだんだ。サポーターがいない状況というのは難しいものがあった。プロとして、最悪の経験だったね。タフな一日だった」

 めまぐるしい動きのあった一日を、そう振り返ったピケは「家族や子どもたち、祖父母もいたんだけど、警察や治安警備隊に邪魔されてしまった。人びとは暴力なしで抵抗していたよ。誰もがその姿を見ていたはずだ」と体制側の振る舞いについても言及した。

 最後に「今回の出来事を責める人もいれば、民主主義に則って行われたと考える人もいる」と多様な意見には配慮。それでも「サッカー連盟の人たちの中に、僕が代表チームにふさわしくないと考える人がいるなら、W杯出場は諦めてもいい」と市民として、そしてプレーヤーとしての立場を示した。


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