バルサ無観客試合の裏で… 首都レアル本拠地でサポーターが「スペイン万歳!」の大合唱

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カタルーニャ独立を巡る動きを受け、エスパニョール戦前から広がった異様な光景

 リーガ・エスパニョーラ第7節が行われた現地時間10月1日は、カタルーニャ州の独立を問う州民投票が行われた。

 バルセロナ対ラス・パルマスのゲームが、バルサの本拠地カンプ・ノウの安全確保を考慮して無観客試合になった一方、レアル・マドリード対エスパニョールの試合では数多くのスペイン国旗が振られたと、現地紙「AS」が報じている。

 首都マドリードをおひざ元とするレアルは、スペイン語で王室を意味する「レアル」を冠するだけあって、スペインを象徴するクラブである。それだけに今回のカタルーニャ独立の動きを、否定的に見る人々が多かった模様だ。試合は好調のスペイン代表MFイスコが2ゴールを挙げる活躍で、バルセロナをホームタウンとするエスパニョールを2-0で下したが、本拠地サンチャゴ・ベルナベウは少し異様な雰囲気に包まれたという。

 キックオフ前からゴール裏にはスペイン国旗を掲げるサポーターが続出。また試合前には、ベルナベウ周辺で以下のメッセージが記され、片側にスペイン国旗がデザインされた紙が配られたという。

「これをあなたのポケットの中に入れておいてもらって、12分になったらこのフラッグを掲げてもらいたい。なぜなら我々は“12番目の戦士”だからだ。そして……我々は全員スペインのもとにある」

 実際、試合は前半12分になると、スタジアム全体が「スペイン万歳!」の声に包まれていた。カタルーニャ独立を巡る動きのなかでスタジアムに入れなかったバルサファンと、対照的にスペインの首都であることを顕示したレアルファン。リーガが誇る2強には長年にわたる歴史的因縁があるが、今回の投票によって両クラブに再び溝が生まれてしまうのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images