蔡総統インタビュー  “台湾独立”関連発言の行政院長に「分別あるはず」

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(台北 2日 中央社)蔡英文総統は1日、中央社の単独インタビューに応じ、頼清徳行政院長(首相)が先日、台湾の位置付けに関する発言をしたことについて、「(頼院長は)分別と全体の政策の先行きをわきまえているはず」だと擁護した。蔡氏が中央社のインタビューに答えたのは、総統就任以来初。

頼院長は先月26日に行われた立法院(国会)での質疑で、「私は台湾独立を主張する政治家」「台湾はすでに中華民国という名の主権独立国家」などと発言。27日の記者会見では、「台湾が国家であるのは事実」「台湾という国家の名は中華民国」と主張した。頼院長の発言には中国大陸や米国から高い注目が集まった。

蔡総統は一連の発言があった後に頼院長と簡単な話し合いをしたと明かした上で、行政院長は基本的に行政チーム全体を率いる立場にあり、総統は行政院長が何を話すか、どのように語るかを決めることはできないと説明した。

両岸(台湾と中国大陸)外交は総統の職権であるため、頼院長の発言をめぐっては、行政院長の職権を超えているとの批判も噴出した。これについては、蔡総統自身と頼院長は相互に職権の分担を理解しているとし、「行政院長と多くのことを話す必要はない。頼院長は経験のある人で、分別と全体の政策の先行きをわきまえているはずだ」と語った。

頼院長は先月29日の立法院の質疑では、両岸政策は総統の職権だと言及。蔡総統の指揮の下で両岸の現状を維持し、台湾の主権を強固にしていく姿勢を示した。

来年に控えた台北市長選に関し、無所属の柯文哲現市長と手を組む可能性については、民進党が2018年の選挙でどのような選択をするのか発言するのは時期尚早だと述べ、明言を避けた。2014年の市長選では、多くの民進党支持者が柯市長を支援した。

(呂欣ケイ/編集:名切千絵)