「半濁点」ってどうして生まれたの?半分濁ってるわけではないのに。元々は外来語表記の為?

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日本語を書き表すために漢字から発明された「かな文字」。しかしそのままでは清音と濁音の区別を文脈の流れに頼るしかなく大変読みづらかったために、濁音を表す濁点「゛」が発明されたことは「ないと不便ですよね?かな文字に欠かせない「濁点」が誕生した理由とは?」で述べました。

ないと不便ですよね?かな文字に欠かせない「濁点」が誕生した理由とは?

では、パ・ピ・プ・ペ・ポなどの「半濁音」を表す「半濁点」はいつ、どのようにして生まれたのでしょうか?

日本へ来た宣教師達が「かな文字」で困った理由とは?

半濁点の登場は、時代がぐっと下って室町時代末期〜戦国時代頃と言われています。この時代は、ポルトガルなどの外国から宣教師達が、キリスト教の布教のため来日するようになった時代でした。

ポルトガル人宣教師達は、布教のために日本語の勉強をしていたのですが、日本語の仮名表記に「p」を含む音(つまり半濁音)を表す文字がないことに困ってしまいました。

一説によると、古代の日本語には元々「ハ行」と「パ行」の区別はなく、どちらも同じように現在の「パ行」のような「p音」として発音されていたとのこと。だから「パ行」を表す文字や記号がなくても、それが当たり前で特に大きな問題にはならなかったのです。

アクセントを表すための記号から発明された「半濁点」

しかし外国語が入ってくるとなると、話が少し違ってきます。この問題を解決するためには、濁音を表す濁点「゛」が発明されたのと同じように、半濁音を表記するための記号が必要となりました。

そこで新たに発明されたのが、元々は清音(濁らないカ行、サ行など)の「四声」つまりアクセントを表すための記号から発明された半濁点「゜」だったというわけです。

近年でも言語学や一部の外国語を学ぶ場などでは、濁音の「が(ga)」と鼻濁音(『私が』と言うときの『が(nga)』のような鼻に通る濁音)を区別するために、鼻濁音の「が」を「か゜」と表記することがあります。

この半濁点の発明により、日本語はEuropa→えうろっぱ(ヨーロッパ)、capa→かっぱ(合羽) のような外来語の導入に無事成功します。

「パ行」の音に関しては、実は他にも秘密があります。「ガ行→カ行」「ダ行→タ行」のように、全ての濁音には対応する清音が存在します。しかし「バ行」に関しては「ハ行」ではなく、半濁音である「パ行」が対となるのです。

どうしてこうなったかは、またの機会に。