犬に貝は与えても大丈夫?

基本的には貝はNG!

結論から先に言うと「基本的には与えてはいけない」です。

犬は元々海の生き物の消化があまり得意ではない、特に貝類は消化する酵素を全く持っていません。そのため貝を与えると消化不良を起こし、嘔吐や下痢をすることがあります。

人間でも貝にあたるように犬にとっても毒となることがあります。加熱処理をしていない貝類は毒をもつ危険性があり、たとえ加熱処理をしても消化の面から犬にとって安全な食べ物だとは言えません。
アワビやサザエなど一部の貝の内蔵には中毒症状を起こす成分があり、これを食べると光過敏性になる可能性があります。

また、特に3〜5月頃毒素が強くなり危険度が増します。中毒になってしまうと、腫れやかゆみなどの症状がでてきて、毛が抜けたり皮膚が荒れたりします。更に重症化すると耳が壊死する可能性もあります。

また、生貝の内蔵にはビタミンB1分解酵素が含まれています。多量に食べたり、摂取し続けたりするとビタミン1欠乏症に陥ることがあります。ふらつきや元気がない、食欲低下、嘔吐などの症状があらわれ、酷くなると痙攣や昏睡状態に陥ることもあります。

貝類は「米国動物虐待防止協会 中毒事故管理センター(ASPCA)」によってアルコールやカフェインと同じ危険度に指定されているほどです。

このことから、犬に貝を与えるのはやめたほうが良いと言えるでしょう。

与えてはいけない貝の種類

特に犬に与えてはいけない貝は以下のとおりです。

かき、赤貝など

内臓の部分に貝毒の危険性がありますので、加熱をしたとしても与えないようにしましょう。

あわび、トリ貝、サザエ、トコブシなど

犬にとって大変危険なものです。高い毒性を持つと言われています。光過敏性や腫れ、かゆみ、脱毛などの中毒症状が起こる危険性があります。

ツブ貝、バイ貝

中毒成分が含まれるため犬に与えてはいけません。

おやつなどに入っている貝は大丈夫?

消化に悪く、中毒症状を起こす危険性があるため基本的には与えてはいけません。
しかし、犬用のおやつのなかには貝ヒモや貝柱を使用し、乾燥や加工をしたものもあります。
こういったものもやはり消化には良くないのですが、刻んで小さくして、少量与える程度であれば問題はないそうです。
また、これらにはタウリンが含まれているので、食欲回復などのメリットもあります。

犬が貝を食べてしまった時の対処法

目を離した隙にホタテの刺身を一切れ食べてしまった!そういう場合、即、命に関わるわけではありませんので一旦落ち着きましょう。
加熱したあさりやしじみなどの貝もすぐに命にかかわるわけではありません。
加熱することでビタミンB1分解酵素はなくなります。そのため、ビタミンB1不足になることはないでしょう。
食べてしまった後しばらく犬の様子を見て、普段と変わりがないようであれば大丈夫です。
しかし、危険性の高い貝類や内蔵などを食べてしまった場合や嘔吐や下痢をしたら念の為病院へ連れていきましょう。
消化不良で吐き出してしまった場合、嘔吐や下痢が続くようであれば食中毒の可能性が高いです。獣医さんに診てもらってください。
もし貝殻ごと食べてしまった場合は気管に詰まったりする恐れがあります。苦しんでいたり、時間の経過とともに元気がなくなるのであれば病院へ連れていきましょう。

実はメリットも!

生や未加工の貝類を与えるのは良くないのですが、おやつ用などの加工された貝類は与えても良いかと思います。
メリットとしてはアミノ酸の一種であるタウリンを摂取できるからです。
タウリンはタコやイカなどの魚介類に多く含まれており、食欲回復や血中コレステロールの低下、肝機能の強化などの効果があります。
犬がタウリン不足になると白内障や心臓の病気になると言われているため、欠かせない成分です。
体の中で生成することもできるのですが、必要な量をまかなうことが出来ない場合は食事やサプリメントで補う必要があります。
シジミやアサリ、ホタテの貝柱などを加熱して少量を刻んでドッグフードなどにトッピングしてみるのも良いかもしれません。
犬用のおやつやふりかけとして販売している商品もあります。
与える際の注意点としては以下のようなことが挙げられます。

消化しにくいので食べても良い部分を小さく切る与えすぎない日常的には与えない必ず加熱する基本的に貝柱のみを与える

まとめ

貝類は犬にとって安全な食べ物とは言えません。
そのため基本的には与えないようにしてください。
しかし、おやつとして販売されている貝の加工品については毒素の心配はないので必要に応じて与えても良いかと思います。
与える際には量をきちんと調整して与えましょう。
ただ加工されて毒素がないとは言っても、消化しにくいことに変わりはないので量を調整してあげてください。
おやつやふりかけでも与えた際に異変があるようであれば、すぐに病院に連れて行って獣医さんに診てもらいましょう。