開幕戦と決勝戦が行われるルジニキ・スタジアム

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 ロシアW杯の開催都市の一つであるモスクワ州政府のホテル担当局長アレクセイ・ティヘンコ氏が来日し、9月22日に東京都内で記者会見を行った。

 モスクワでは開幕戦と決勝戦などが開催されるルジニキ・スタジアムと、オトクリティ・アリーナがW杯の試合会場となっている。ほぼ改修工事を終えているルジニキ・スタジアムは、W杯開催をきっかけに「従来よりも観戦しやすいシートや、ピッチが見やすいようにスタンドの角度を調整するなど、最新の技術を取り入れた」8万1000人収容のサッカー専用スタジアムとして生まれ変わろうとしており、一方のオトクリティ・アリーナは大幅な改修工事はなく、試合開催に向けての準備は万端だ。

 モスクワにとっても「世界的なスポーツイベントの開幕戦、決勝戦が行われるのは非常に光栄なこと」であり、「これは州政府だけでなく、モスクワ市民が感じていることです。この素晴らしい街に、たくさんのサポーターに来て頂きたいと思っています」とW杯をきっかけにモスクワの素晴らしさを感じてほしいと続けた。

 各国から多くのサポーターが足を運ぶことになるが、「何よりも気を付けているのが安全対策」と強調。「警察官だけでなく軍の協力のもと、安心して過ごして頂けるよう最大限の努力をしていきます」と話したように、施設やレストランの充実といった快適な環境づくり、そして学生を中心とした日本語ガイドのボランティアの育成などを行い、日本人サポーターが過ごしやすい環境を作ろうとしている。

 また、今回導入される『ファンID』についても説明。このIDはVISAと同様の効果があり、これまでは時間を要したVISAの取得が不要に。身分証明書の役割を果たすだけでなく、開催都市間の公共交通機関を無料で使用できるなどのメリットもある。すでに、『ファンID』は今年6月に開催されたコンフェデレーションズ杯でも採用されており、ティヘンコ氏もIDを利用して快適な試合観戦を行ったようだ。

 ティヘンコ氏が「サッカーファンを首を長くしてお待ちしておりますし、日本のサポーターは世界一マナーの良いサポーターだと聞いています。日本代表チームに決勝まで残って頂き、決勝戦までぜひ滞在して下さい。モスクワでお待ちしております」と語ったように、約9か月後に控えた祭典を待ちわびながらも、滞りなく大会を進めるための準備を着々と進めている。

(取材・文 折戸岳彦)