仮想通貨で資金調達する「ICO」で一攫千金とは?

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 仮想通貨を利用した資金調達である「ICO」で稼ぐ個人投資家が急増中だ。売り出し価格から40倍以上も値上がりするトークンが登場するなど、短期間で爆発的な利益を狙える可能性を秘めている。ICOで稼ぐ秘訣を、4人のICO賢者に語ってもらった。

◆ICO価格から40倍の値上がりも!

――皆さんは今までどんなICOに参加したんですか。

アラタ:僕が最初に参加したICOはステータス(SNT)のトークン。分散型メッセンジャーアプリのプロジェクトで、130億円以上を調達する大型案件でした。お試しのつもりで約16万円ほど入れたところ、1週間で1.7倍に。

ポイン:SNTは私も20万円ほど参加していました。最近のICOでいちばん上がったのはOmiseGo(OMG)。売り出し価格から40倍超えまで行きましたよね。

kuni:実は僕、OMGの日本語コミュニティの管理人をやっています。OMGは100万円ほど参加しようとメールしたのに返事がこないので、CEOに直談判したら「じゃあ、お前が管理人をやれ」と。結局、ICOは買えなかったんですけど(笑)。

edindin:人気のICOはすぐに枠が埋まってしまうし、最近は事前に個人情報を登録する「ホワイトリスト」を導入するICOも増えていますよね。

――有望なICOの見分け方は?

アラタ:「ホワイトペーパー」(公式ページで公開されるICOの詳細が書かれた書類)を読むのが基本。ですが、ちゃんと読んでいる人は10%程度らしいですね。自動翻訳の部分をグーグル検索かけたらだいたいの内容はわかるのに。

kuni:みんながホワイトペーパーすら読まないから、僕らが競争優位性を得られる。僕はもちろん精読するし、参加するICOはすべてチャットで経営陣と話してから決断します。

edindin:ポインさんやアラタさんのブログの解説で済ませちゃう人って多そうですよね(笑)。

ポイン:9月に中国の当局がICOに規制をかけましたが、これは詐欺的なICOが多かったことが一因。有望なICOはほんの一握りです。だから自分で調べてみることってすごく大事なのに。

kuni:7月以降のICO、約200件のすべてに目を通しましたが、参加したいと思えるのは月1、2件程度。ほとんどは公式ページを開いてもすぐ閉じてしまう。99%は中身のないICOですね。

edindin:大半のICOはプロダクトもないままに資金調達しているのが現状。だから私はICOには参加せず、プロジェクトの行方を見極めてから上場後に投資しています。

――株式投資でいえば、IPO後のセカンダリー狙いですね。

【ICOへの参加方法】
ICOの有望性を見極める
▲ぁ璽汽螢▲爐鮃愼する
自分のウォレットへ送金する
ICOアドレスへ送金する
ゼ莪所への上場を待つ

◆賢人たちが注目する直近ICOを発表!

――皆さんが今、注目しているICOは?

edindin:僕はALIS。日本企業によるICOですが、経営チームが非常に情熱的。この熱量を維持できるなら期待できる。

【ALIS/edindin氏注目】
ICO時期/’17年9月29日まで
現在の価格/未上場
業態/SNS
リクルートで活躍していた日本人によるSNS系ICO。経営陣が積極的に日本語で発信を行っており話題に。情報が豊富なため初心者でも参加しやすい。セール期間は9月29日まで。

ポイン:kuniさんがやっているように経営陣と直接話せるのはICOの魅力。ALISも経営陣が積極的に「Slack」(=チャットソフト)で発言しているのは好感が持てる。

アラタ:今後、詐欺的なICOは淘汰され、本物だけが生き残ると思っています。直近で本物だな! と感じたのはKyberネットワーク。分散型取引所のプロジェクトなんですが、イーサリアムの開発者であるヴィタリックさんがアドバイザーとしても関わっていることからも、人気が集まりそう。

【Kyber Networks/アラタ氏注目】
ICO時期/’17年9月終了
現在の価格/未上場
業態/取引所
どんなブロックチェーンのコインでも送金可能なDEX(分散型取引所)をめざす。アドバイザーとしてイーサリアム創業者が参加する。トークンセールは終了済みだが、上場は近そう。

ポイン:私は10月から始まるCOMSA。Zaifという取引所を運営するテックビューロが行う日本発のICOプラットフォームです。

アラタ:中国をはじめ世界的にICO規制が強まっているので、日本でICOする会社が増えるかもしれない。そうすればCOMSAには追い風ですよね。

【COMSA/ポイン氏注目】
ICO時期/’17年10月2日から
現在の価格/未上場
業態/ICOプラットフォーム
日本企業のテックビューロが仕掛けるICOプラットフォーム。第1弾としてテックビューロ自身がICOを開始。国内取引所Zaifとの連携や豊富な日本語情報による参加のしやすさが魅力。

ポイン:最初にテックビューロ自身がICOし、東証2部上場のプレミアムウォーターや、クラウドファンディング大手のキャンプファイアが続く予定です。

kuni:僕が有望だと思うのは仮想通貨が既存の業界に革命を起こせるようなもの。その意味でSNS系は買えない。もしSNSの巨人であるフェイスブックがICOトークンを発行すれば、淘汰されるのが目に見えているから。その意味で、VR・ARにトークンを絡ませたGazeコインは業界に革命を起こす可能性がある。有望だと思って、経営陣とやりとりしてたら僕がアドバイザーとして関わることになりました(笑)。

【Gaze Coin/kuni氏注目】
ICO時期/’17年10月31日から
現在の価格/未上場
業態/VR・AR
バーチャルリアリティでの広告などが見られた回数や時間を測定、トークンを絡めることで成果との連動性を高めることが可能に。kuni氏は日本・アジア地域でのアドバイザーを務める。

edindin:IoT(インターネットオブシングス)関係でICOしたIOTAは上場直後、全コイン中6位の時価総額になりましたし、Gazeコインのような近未来系のICOは面白い。

kuni:ビッグデータをAIで分析、未来を予想するCindicatorも上がるだろうし、丁寧に調べると有望なICOは多い。

ポイン:10倍、50倍になるようなICOに今後も期待ですね!

【アラタ氏】
IT系サラリーマン。大手IT企業勤務のかたわら仮想通貨へ投資。ブログ「渋谷で働く仮想通貨好きITリーマンのブログ」では10万円を1000万円に増やす企画を掲載。
https://xarataxnp.com/

【edindin氏】
SEを本業とする仮想通貨投資家。ICOには懐疑的だが有望なトークンを上場後に買うことも。技術的知識に裏打ちされたブログは読み応えアリ。
http://www.syaticrypto.xyz/

【kuni氏】
投資家・起業家。株のデイトレで35万円を1000万円に増やし今年から仮想通貨へ鞍替えしたICO分析のスペシャリスト。注目ICOには内部へ積極的に関与する。
https://medium.com/@okuda60

【ポイン氏】
ハイパーニート。大手企業を退職し、今年1月100万円で仮想通貨投資を開始し2000万円へ増やす。初心者にもわかりやすく丁寧に解説したブログは高い評価。
https://www.poipoikunpoi.com/

取材・文/高城泰(ミドルマン) 図版/ミューズグラフィック