ピッチで気持ちをぶつけることはできなかった。シュトゥットガルトに所属する日本代表FW浅野拓磨は、9月30日に行われたブンデスリーガ第7節のフランクフルト戦でベンチ入りしたが、今シーズン初めて出場機会が訪れなかった。

 試合はシュトゥットガルトが42分に失点するが、後半の61分に途中出場直後のシモン・テローデが左CKからヘディングシュートを決めて同点とする。エースの今シーズン初得点で流れを引き寄せると、64分にはそのテローデがファールを誘い、相手DFシモン・ファレットを一発退場に追い込んだ。数的有利となったシュトゥットガルトだが、チャンスを決めきれずにいると、試合終了直前にFKの流れからセバスチャン・アレにバイシクルシュートを叩き込まれ、10人のフランクフルトに劇的勝利を許した。

「自分が出たらゴールに絡もうという気持ちだけもって見ていた」と高ぶっていた浅野だが、この日は監督から声がかかることはなかった。「自信はありましたし、出してほしかったですね。悔しいです」。さらに土壇場で勝ち点を逃したことも重なり、「チームとしてはすごく悔しい結果だし、個人的にもプレーできなかったので悔しい」と肩を落とした。

 だが、すぐに次の戦いが日本で始まる。「いい流れで代表に臨むことはできなかったけど、しっかり切り替えたい」とキリンチャレンジカップ(6日にニュージーランド戦、10日にハイチ戦)に向けて気を引き締める浅野。日本代表では8月31日のオーストラリア戦でワールドカップ出場に導くゴールを決めただけに、いいイメージを持っているはず。「ピッチに立ったら自分のプレーをする自信はある」。あとはゴールを求めてその気持ちをぶつけるだけだ。