Jリーグでハイパフォーマンスを続ける昌子は、ハリルジャパンでも主力になりつつある。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 10月1日、日本代表の愛知・豊田合宿がスタートした。ロシアワールドカップ出場権を獲得後、初めての集合。これまでのアジア予選を突破するという目的は、世界で勝つためのチーム作りへと移行し、選手個人に目を移せばメンバー入りへ向けた戦いに変わっていく。
 
この過程を始めて踏むことになる昌子源は手探り状態であることを認めつつも、掴みかけているセンターバックのポジションを地道にたぐり寄せていく考えを示した。
 
「これからは全員がライバルになる。しっかりポジションを確保するためには一日一日の積み重ねが大事になる。一つひとつ求められていることのレベルを上げられるように。センターバックで大事なのは存在感を身につけていくこと。いつまでも(吉田)麻也くんにおんぶに抱っこではダメ。自分も麻也くんをサポートできることがあると思うし、そうならなければいけない」
 
 本人も「もともと無名だった」と認めるように、各カテゴリーの代表とは無縁だった。鹿島加入が内定した後、多くのJクラブのスカウトから注目を集めるようになったが、A代表入りを嘱望される存在として評価する人は少なかった。昨季から1対1で独自の間合いからのボール奪う力、鋭い読みからのインターセプト、空中戦での対応で頭角を現し、今では吉田とともに日本代表の主力CBを務めている。
 
 昌子の強みは人に意見を求め、その意見を聞き入れることができる点にある。無名だったからこそ変なプライドが邪魔することはない。分からないことを「分からない」と言え、鹿島の先輩、チームメートに助言を求める。そのなかから自分に生きるアドバイスを選別し、もちろん本人の努力が加わって鹿島で地位を築き、日本代表の階段を上ってきた。
 
 ワールドカップへ向けたサバイバルレースも「未経験だからね」と認めながらも、一気に階段を上ろうとはせずに、自分を大きく見せようともせず、「日々の積み重ねを大事にしたい。試合には出させてもらっているけど、自分はまだ麻也くんの2番手にいるとも思っていない」と言った。昌子はこれまで通り、こつこつ課題を克服し、一歩一歩ハリルジャパンの主力を目指していく。