前半は攻撃で魅せる機会はなかったが、そのぶん、守備で強さを見せてバイエルンの猛者たちからボールを奪い取ってみせた。そして後半、その本領を発揮することに。 (C) Getty Images

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 10月1日(現地時間)に行なわれたブンデスリーガ第7節で、王者バイエルンと2-2で引き分けたヘルタ・ベルリン。2点を先取されたにもかかわらず、そこから追い付いての勝点1は、非常に価値の高いものである。

 
 そして、その同点劇を演出したのが、今シーズン初の先発出場を果たした原口元気だ。去就問題をめぐって一時は構想外扱いとなり、シーズンに入ってからも後半からの途中出場が続いていた彼が、監督解任もあって世界中から注目を集めていたバイエルンとの一戦で魅せた。
 
 前半は守備で王者を苦しめた彼は、後半に入り、51分にバイタルエリアでスキルフルなドリブルを開始、キミッヒ、フンメルスというドイツ代表のDFたちをかわし、正確なクロスでドゥダのゴールをアシストしてみせた。
 
 これで勢い付いたヘルタは、その6分後にFKからカルーが同点ゴールを決め、スコアを最後まで維持したのである。
 
 アシストという結果以上の仕事を果たした日本人選手に対し、ヘルタのダルダイ監督は「彼はバイエルン戦で常に良いプレーを見せてくれた」と語り、スタメンで起用した原口が、「素晴らしいプレーで信頼に応えてくれた」ことを喜んだ。(クラブの公式サイトより)
 
 またチームメイトたちも、彼の妙技を絶賛。DFのプラッテンハルトは「ゲンキが今日の試合で見せたプレーは、ワールドクラスのものだった。僕らはいつも練習で、彼のあのようなプレーを見てきたけど、ついに試合でも披露したね」と明かしている。
 
 同じくDFのレキクは「ゲンキは非凡な選手。いつも、そのプレーで我々を驚かせてくれる。彼が今日の素晴らしい試合をもたらしてくれた」と、やはり手放しで原口を称賛した。
 
 この一戦のマン・オブ・ザ・マッチにも選出された原口。多方面から高く評価された彼は今後、スタメンに定着できるか。次節以降が非常に楽しみである。