Apple iPhone 8のベンチマーク結果を紹介!

日本ではスマートフォン(スマホ)の中でシェアが5割を超えて人気の「iPhone」シリーズですが、その人気の理由のひとつにはサクサクと動作する快適性があるかと思われます。そんなiPhoneですが、今年も9月22日に新機種「iPhone 8」および「iPhone 8 Plus」がまず発売されました。

今年はこの後にさらに今後10年のスタートともなる“次世代”モデルとしてよりハイエンドな「iPhone X」が11月3日に発売予定ですが、iPhone 8やiPhone 8 PlusもiPhone Xと同じ新開発のチップセット「A11 Bionic」を搭載しています。

性能面では昨年モデル「iPhone 7」や「iPhone 7 Plus」に搭載されているチップセット「A10 Fusion」から25%性能向上しているiPhone 8・8 Plusですが、機能面ではiPhone 7・7 Plusと同様に日本で需要の高い防水・防塵やApple Pay(FeliCa)に対応しているものの、違いとしてはワイヤレス充電くらいとなっています。

では、そのA11 Bionicを含めた性能はどれくらい違うのか?筆者もすでに購入・開封レポートで紹介したようにiPhone 8(64GB・シルバー)のSIMフリー版を購入していますので、今回はベンチマークを実施してiPhone 8の実力をチェックしていきたいと思います。

【ハードウェア情報を確認】


CPU Dasher64によるiPhone 8の情報

まずはアプリ「CPU Dasher64」でハードウェア情報を確認してみました。iPhone 8およびiPhone 8 Plusはともにアプリケーションプロセッサーとして「Apple A11 Bionic」(APL1W72)とセンサーなどの用のコプロセッサー「Apple M11」を搭載しています。10nmプロセスで台湾TSMCが製造し、43億個のトランジスタを内蔵しつつ、ダイサイズは小さくなっているとのこと。

A11 BionicのCPUは、AシリーズではA10 Fusionに続いてARMのbig.LITTLEを採用し、A10 Futionの高速2コア+低速2コアのクアッドコアから高速2コア+低速4コアのヘキサコアとなり、A10 Fusionに比べて20%高速化した2コアと、A10 Fusionよりも70%の消費電力となった省電力な4コア、そして、初のAppleが独自開発したGPUとISP、さらに初搭載される「Nueral Engine」という構成です。

高速化した2コアの最大クロック数はざっとGeekbench4で公開されているものを眺めてみるとおおよそ2389MHzあたりかと思われ、iPhone 7シリーズの2340MHzから微増で、同じARMv8コアを採用。一方で、キャッシュラインサイズはA10 Fusionと同じ128Bytesですが、A10 FusionではL1およびL2キャッシュが64KBおよび3072KBでしたが、A11 Bionicでは32KBおよび8192KBになっています。

内蔵メモリー(RAM)はiPhone 8がiPhone 7やiPhone 6s、iPhone 6s Plusなどと同じく2GB LPDDR4を搭載し、iPhone 8 PlusではiPhone 7 Plusと同様に3GB LPDDR4を搭載しています。CPU Casher64でもiPhone 8のRAMは1993MBと、iPhone 7の2005MBより微減ではあります。主な数値をまとめたのが以下の表です。

機種RAMサイズCPUコア/最大クロックSoC
iPhone 81993MB6コア/2389MHzA11
iPhone 8 Plus2992MB6コア/2389MHzA11
iPhone 72005MB4コア/2340MHzA10
iPhone 7 Plus2998MB4コア/2340MHzA10
iPhone 6sシリーズ2005MB2コア/1849MHzA9
iPhone 6シリーズ989MB2コア/1400MHzA8


【ベンチマークを実施】

続けて、ベンチマークを計測していきますが、過去の機種についてはiOSやベンチマークアプリのバージョンは異なりますが、参考までに以前の記事を参照して欲しいと思います。

・新スマホ「iPhone 7 Plus」の性能をベンチマークでチェック!クアッドコアCPUになったA10 Futionや3GB RAMでどう変わったか?【レポート】 - S-MAX
・いよいよ発売!アップルの最新スマホ「iPhone 6s」はどれだけ性能が上がった?iPhone 6やiPad mini 4、iPad Air 2と比較してみた【レビュー】 - S-MAX
・新4インチスマホ「iPhone SE」の実力をベンチマークでチェック!Apple A9チップセットや2GB RAMなど搭載で、画素当たりの性能はシリーズ最高に!?【レビュー】 - S-MAX
・パソコンを超える高性能!?Appleの12.9インチハイエンドタブレット「iPad Pro」をベンチマークしてみた――iPad Air 2やiPad mini 4、iPhone 6sなどと比較【レビュー】 - S-MAX

・AnTuTu Benchmark


AnTuTu Benchmarkの結果

まずはAndroidにおけるベンチマークでも採用している総合的に性能を確認できる「AnTuTu Benchmark」を実施してみました。結果は206332とA10 Fusionを搭載したiPhone 7シリーズの約18〜19万、Galaxy S8・S8+の約16〜17万よりさらに高くなっています。

・Geekbench 4


Geekbench 4のCPU(画像=左)とCompute(画像=右)の結果

次にCPUのシングルコアとマルチコアを個別に計測できる「Geekbench 4」で測定しました。Geekbench 4では新たに総合評価ができる「Compute」というベンチマークもできていたので合わせて掲載しておきます。

結果はシングルコアが4138、マルチコアが10039となり、iPhone 7 Plusとの比較でシングルコアでは10%ほど増加した程度ですが、マルチコアでは倍近くなっています。他のAndroidと比べるとSnapdragon 835を搭載したGalaxy S8+ではシングルコアが1859、マルチコアが6230となっており、特にマルチコアでは圧倒的に高速な結果となっています。

・3DMark


3DMark Ice Storm Unlimited(画像=左)とSling Shot Extreme(画像=右)の結果

続いてグラフィック性能を測定する「3DMark」のIce Stream UnlimitedとSling Shot Extremeを実施。スコアもIce Stream Unlimitedで61287、Sling Shot Extremeで2354とかなり高いもの。

Ice Stream UnlimitedについてはiPhone 7 PlusやGalaxy S8+のダブルスコアといったところ。なお、各ベンチマークアプリではそれぞれ3回実施し、大きく差がないことを確認しておおよそ3つの結果の中間っぽいものを掲載しています。

・PerformanceTest Mobile


PerformanceTest Mobileの結果

最後にCPUやGPUだけでなく、ストレージやRAMの転送速度も測定できる「PerformanceTest Mobile」を試してみました。

スコアはCPUが434011、ストレージが82014、RAMが23364144、2Dが82014、3Dが1826となっており、ストレージとRAMの書込(Write)および読込(Read)の速度は、ストレージがWrite 181MB/sおよびRead 1130MB/s、RAMがWrite 3827MB/sおよびRead 22288094MB/sとなっていました。

iPhone 7 Plusの32GBモデルではストレージの書込速度が異常に遅いといった疑惑がありましたが、iPhone 8も若干過去のiPhoneと比べて遅い印象もあるものの、iPhone 7 Plusの32GBモデルとは断然まともであり、逆に読込速度はかなり高速化され、ストレージのスコア自体も高くなっています。

・各ベンチマーク結果のまとめ

アプリ1回目2回目3回目平均
AnTuTu Benchmark206332206996203612205647
Geekbench 4CPUSingle4201399541384111
Multi10468100451003910184
Compute14586150741545615039
3DMarkIce Streame Unlimited61918612876099961401
Sling Shot Extreme2385235422012313
PerformanceTestCPU445355428677434011436014
Storage81579807848201481459
Memory23106822233798392336414423283602
2D13169127791288812945
3D1823182518261825

各数値は確実にiPhone 7シリーズから向上しており、実際に操作していてもかなりサクサクと快適度が上がっているように感じます。また、一部ではiPhone 8 Plusと比べてiPhone 8は動作の快適性などは同じといったことが言われており、これらは画面解像度とRAMといったそれぞれの違いが操作されていると考えられます。

他所のiPhone 8とiPhone 8 Plusのベンチマーク結果を見ても大体同じような感じではと。一方で、iPhone 7シリーズとの違いでは実際に操作している感じではベンチマークの差は感じられず、むしろiOS 11.0.1で多少ましになったように思われるものの、Pokemon GOなどではiPhone 8のほうが少し引っかかるようなカクつきも見られ、初のApple独自開発のGPUなどのチューニングがまだ甘いのかなといった印象も受けます。

ベンチマークの結果は十分なので、ソフトウェアでどうにかなるようであれば今後改善していくのかなと期待しているところです。最後にiPhone 8のAnTuTu Benchmarkによるベンチマークを行っているところなどを動画で撮影したムービーを紹介しておきます。


動画リンク:https://youtu.be/Zr8X40Fz-FY


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記事執筆:memn0ck


アプリ名:CPU Dasher64
価格:無料
カテゴリ:辞書/事典/その他
開発者:GreenGames Studio
バージョン:3.0
互換性:iOS 8.0 以降。iPhone、iPad、および iPod touch に対応。
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id884513234?mt=8



アプリ名:AnTuTu Benchmark-hardware performance test
価格:無料
カテゴリ:ユーティリティ
開発者:Beijing AnTuTu Technology Limited
バージョン:6.3.3
互換性:iOS 8.0 以降。iPhone、iPad、および iPod touch に対応。
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id803837129?mt=8



アプリ名:Geekbench 4
価格:\120
カテゴリ:ユーティリティ
開発者:Primate Labs Inc.
バージョン:4.1.2
互換性:iOS 9.0 以降。iPhone、iPad、および iPod touch に対応。
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id1130770356?mt=8



アプリ名:3DMark Ice Storm Benchmark
価格:無料
カテゴリ:ユーティリティ
開発者:Futuremark Oy
バージョン:1.4.978
互換性:iOS 7.0 以降。iPhone、iPad、および iPod touch に対応。
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id642839144?mt=8



アプリ名:3DMark Sling Shot Benchmark
価格:無料
カテゴリ:ユーティリティ
開発者:Futuremark Oy
バージョン:1.0.785
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id1015301759?mt=8



アプリ名:PerformanceTest Mobile
価格:無料
カテゴリ:ユーティリティ
開発者:PassMark Software Inc
バージョン:1.2.0
互換性:iOS 6.0 以降。iPhone、iPad、および iPod touch に対応。
iTunes Store:http://itunes.apple.com/jp/app/id494438360?mt=8





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