最大99786人が入るカンプ・ノウ。そこにファンが一切いない光景は奇妙なものだった。 (C) Getty Images

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 異例の事態に見舞われても集中を欠くことはなかった。現地時間10月1日にカンプ・ノウで行なわれたリーガ・エスパニョーラ第7節のラス・パルマス戦で、バルセロナが3-0と完勝を収めた。
 
 同日にバルセロナが本拠を置くカタルーニャ自治州では、スペインからの独立の是非を問う住民投票を実施されていた。それを阻止しようとスペイン中央政府が送り込んだ多くの警官隊や現地住民が衝突。一部の投票所が封鎖されるなど、街は緊張状態が高まっていた。
 
 暴動が起きる危険性を危惧したバルサは、「我々はカタルーニャ全土の多くの地域で民主的権利の行使と市民の自由な表現を阻止されたことに対して非難を表明する」と、独立に対する態度を明確にしたうえで、次のような決定を下した。
 
「このような例外的な事実を前にして、バルサのフロントは、試合の延期要請を否定するプロサッカーリーグの裁決を受けて、本日のラス・パルマスとの対戦を無観客で行なうことを決定しました」
 
 バルサほどのメガクラブがサッカー以外の理由で、このような決断を下すのはよほどの事態。それだけにカタルーニャで起きている事の重大さを感じさせた。
 
 クレ(熱烈なバルサ・ファン)たちの声援が無いカンプ・ノウで行なわれた試合となったが、バルサの選手たちはその影響を感じさせないプレーを披露する。
 
 まず49分、リオネル・メッシのCKからセルジオ・ブスケッツがヘディングで合わせて先制弾を叩き込むと、ここからアシストを記録した大黒柱が躍動する。
 
 常に起点となり続けたメッシは、70分にデニス・スアレスからのスルーパスに抜け出して追加点をゲット。さらに77分にはルイス・スアレスからのパスを受けて、冷静に自身2ゴール目をマークした。
 
 その後は危なげない試合運びで3-0と相手を退けたバルサは、開幕から続くリーガ・エスパニョーラでの連勝を7にまで伸ばしている。