週末には王者バイエルン戦が控えているヘルタ・ベルリン。マネージャーを務めるミヒャエル・プレーツ氏が、「前回の戦いではいい思い出がある」と振り返っているように、ヘルタは勝利まであと一歩にせまる、殊勲のドローを演じて見せている。

なお今回の試合にあたって1つのポイントとなるのが、点取り屋ヴェダド・イビセヴィッチの穴をどう埋めるかということだ。前節で出場停止にあり、ニクラス・シュタークが「本来なら経験とクレバーさ、そして視野の広さ」をもたらしたであろうキャプテンが抜ける穴は大きい。

その代役候補として名前があがるのが、今季はトップの位置で新たな役割を見出したアレクサンダー・エスヴァインだ。ここまで無得点のイビセヴィッチとは異なりすでにゴールもマークしているスピードスターだが、しかしながら前述のバイエルン戦では同選手のロストから失点するなど、コンビネーションも含め課題は多い。

もう1人の有力な候補としては、イビセヴィッチに変わって前線で体をはったプレーが期待できるサロモン・カルーを左からスライドすることだ。こちらもエスヴァアインと同様にすでに今季得点をマークしており、ゴールにさらに近くことで得点力アップが期待できる上、トップでのプレーを得意とするベテランというメリットがある。

また得点という点でいうならば、昨季は無得点におわるなどリーグ全体でもっとも得点力のないFWマテュー・レッキーが、移籍した今季すでに4得点をマーク。チームでもっとも勢いに乗る選手だ。ここまではそのスピードをいかして右ウィングでプレーしているが、しかしフィジカル面でもキープ力でもオプションとして十分に考えられるものであり、この位置でのプレー経験もある。

そのほかのオプションとしては原口元気とオンドレイ・ドゥダも考えられるだろうが、前者については開幕当初は途中出場からの切り札的な役割だったものの最近は出場機会を失っており、ドゥダについてはむしろダルダイ監督はそのパス能力を考慮してトップ下で起用しているところだ。


パル・ダルダイ(監督:ヘルタ・ベルリン)「サロモン・カルーには、トップの位置でプレーする可能性についても頭に入れておいておくよう伝えた。彼はあそこでもプレーできるしね。最近チームは無得点がつづいているが、しかしどのチームでもそういう時期はあるものだよ。そのうちその時期がやってくるものさ。それを待つよ。重要なことはプレーの流れがいいこと、そして士気が高いという点でもある。ここまで無得点が続いているイビセヴィッチについては、ちょっとした落ち込みに入っているかもしれないが、それもどのFWにだってあるものさ。なかなか決まらないというのは。チームの雰囲気はいいし、安定している。心身ともにそう言えるよ。ELでの影響については、眠ることが助けになっているさ。バイエルンが監督交代したことは、もちろん危険な状態を招きかねないものだよ。彼らはリアクションをみせようと息巻いていることだろうからね。しかし我々は我々。自分たちのことを考える。それにホーム戦だしね。監督が誰であろうが、相手はバイエルンだ。とんでもない力をもったモンスターのようなチームが相手なのだよ。もしも思うようにいけば、彼らは世界トップのチームなんだ。我々としては自分たちが規律を失わないようにすること。スタイルも含めてね。そうすれば最低限チャンスはでてくるだろうさ。」