年を取り、親しかった友人も次々と亡くなり、寂しい思いをしていた90歳のおばあちゃんを巡る、心温まるエピソードをご紹介したい。

話は今年の春にさかのぼる。

ある日突然知らない人から手紙が

米ミズーリ州にパーク・ヒルズという小さな町があるのだが、ワシントン・ポスト紙が伝えるところによると、この町に住むマーリーン・ブルックさん(37)は、知らない人から手書きの手紙を受け取ったという。

手紙の内容は以下のとおり。

奥様…?私とお友達になって下さいませんか?

私は90歳で1人きりで暮らしています。仲の良かった友人は皆亡くなり、寂しく、心細くて仕方ありません。

どうかお願いします。誰かのために祈りたいのです。

ワンダ・ミルズ

自身の祖母をホスピスで1人寂しく亡くしているマーリーンさんは、90歳のおばあさん、ワンダさんが書いた手紙を読みがら涙を流した。

近所に住む90歳のおばあちゃん

それまで気が付かなかったのだが、ワンダさんの家はすぐ近所にあると知り、彼女は翌日、カップケーキを手におばあちゃんの家を訪れた。

おばあちゃんはとても喜んでくれて、1時間近くもおしゃべりを楽しんだそうだ。

足が悪く、酸素吸入も必要なワンダさんはもう7年も外出しておらず、介護士が毎日自宅まで来てくれるのだが、やはり友達とは違うという。

夫や姉(または妹)、そして息子まで亡くしているおばあちゃん。他の息子は遠くに住んでいたり、近くてもなかなか会いに来なかったりと、ワンダさんは寂しさと孤独感を募らせていたと思われる。

孤独な高齢者と友達になって!

おばあちゃんと「友達」になったマーリーンさんは、手紙をFacebookで公開し、人々に、同じ様に寂しくしているお年寄りが近くにいないか確認するよう促した。

また同時に、ワンダおばあちゃんのために私書箱を用意し、彼女に手紙を書いてくれる人を募集するなど、精力的に動いた。

彼女の活動はとどまるところを知らず、4月の終わり頃には、ワンダおばあちゃんだけでなく、孤独を感じているお年寄りとペンフレンドを結びつけるサービスまで開始。

わずかひと月ほどの間に6000件余りの希望が寄せられ、既に500通ほどの手紙がやり取りされている。

現在、ワンダおばあちゃんは高齢者施設に移ったが、マーリーンさんは夫や息子を連れ、頻繁に面会に訪れているという。

Marleen Brooks/Facbook