世界で大流行中のクラフトジンが日本でも流行りつつあるなど、ハーブを使ったリキュールやスピリッツがブームの兆しを見せています。そんな中、あのアサヒビールがイタリア「ダビデ カンパリ-ミラノ社」のリキュールなど4ブランド10商品の日本国内における販売権を取得。9月1日から「カンパリ」と「アペロール」を全国で発売しました。

↑左:カンパリは瓶1000ml・750ml・375ml・200mlを、右:アペロールは瓶700mlを9月1日より発売

 

お酒の好みが「ドライで、甘くなくて、飲みやすい」一辺倒だったのはもう過去の話。これからは消費者の嗜好がどんどん多様化していく時代です。そこで本稿では、間もなくブームが来るといわれている「カンパリ」と「アペロール」の魅力を、新商品発表会の様子とともにお伝えします!

 

“なぜ流行りそうなのか”のロジックを解説!

商業的な視点でこの2ブランドが注目されている理由は、市場におけるポテンシャルの高さ。わかりやすくいうと「世界でめっちゃ売れているのに、日本ではまだぜんぜん売れてないから見込みがありそう」ということです。

 

アサヒビールの発表会の資料によると、リキュール市場の2016年実績で、カンパリは世界第6位、アペロールは世界第5位のシェアを誇るビッグブランド。両者とも、世界ではここ5年で急速に伸長しています。

 

カクテルの材料としても優秀。上の写真でピックアップされている「2位:ネグローニ」「32位:アメリカーノ」にはカンパリが、「22位:アペロール スプリッツ」にはアペロールが使われています。

 

一方日本国内では、両者は出荷数・認知度ともに成長の余地を秘めていそうです。特に先述の「アペロール スプリッツ」はヨーロッパの若者から爆発的な支持を得ていて、これから日本でもウケそうな予感大! 業界もアツい視線を注いでいるのです。

 

そもそも、「カンパリ」ってどんなお酒だっけ?

さまざまなハーブや果実を配合して作られるカンパリ。北イタリアの小都市・ノヴァーラでの誕生以来150年を超える歴史を持ち、いまでは世界190か国以上で愛飲されています。日本でも知名度が高く、世界では「アートでオシャレなお酒」というイメージもあります。

 

アルコール度数は25%で、鮮やかな赤色と独特のほろ苦い味わいが特徴。食前・食中酒として、またカクテルにしても楽しめます。ハーブ系のお酒がもてはやされる昨今、カンパリのセクシーなハーバルフレーバーは人気が出そうです。

↑日本でもおなじみの「カンパリソーダ」(カンパリ/ソーダ/オレンジスライス1片)。カンパリのほろ苦さやハーブの香りを、爽やかかつストレートに楽しめる飲み方です

↑「アメリカーノ」(カンパリ/ヴェルモット・ロッソ/ソーダ/オレンジスライス1片)。カンパリの苦みとヴェルモットのボディ感のある甘みが絶妙にマッチしています

↑「ネグローニ」(カンパリ/ジン/ヴェルモット・ロッソ/オレンジスライス1片)。ビターで特徴的な香りを持つカンパリとジンがお互いを高め合い、ヴェルモットでまとまりのある味わいに

 

ところで、「アペロール」ってどんなお酒なの?

一方のアペロールもその歴史は古く、「その昔に青空市で売れ残ったオレンジを袋に入れておいたところ果汁が自然発酵して、それを飲んでみたらウマかった」という奇跡のような誕生秘話を持っています。そして1919年に、商品として正式に発売されました。

 

地元イタリアではアペリティーヴォ(=食前酒)として欠かせない存在のアペロール。オレンジの軽やかな甘さとスッキリした後味が、いまヨーロッパを中心に大人気なんです。アルコール度数11%で飲みやすく、割り方によっては強いお酒が苦手な方でもチャレンジできそうですね。

↑世界中が大注目の「アペロール スプリッツ」(アペロール/白ワイン/ソーダ/オレンジスライス1片)

 

オススメの飲み方は、なんといっても「アペロール スプリッツ」。アペロールのサッパリとした甘みが、白ワインとソーダでさらに爽やかになります! シンプルかつカジュアルな飲み味で若者に大人気ですが、これは老若男女に愛されそう。

 

果実やハーブ由来のフレーバーを楽しめるのに、口のなかにイヤな味が残らず、食事のジャマもしない。筆者は今回の取材であらためて「カンパリ」と「アペロール」の万能ぶりと、日本人の味覚との好相性を実感しました。ぜひみなさんも思い思いのシーンで、ブレイク間違いなしのイタリア発リキュールを楽しんでみてください!