「最高のDFだった」 吉田のライバルが8カ月ぶりの先発で高評価 熾烈な定位置争いの予感

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吉田は華麗なジャンピングボレー弾でアピールも、英メディアはファン・ダイクに着目

 サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也は9月30日、敵地ストーク・シティ戦(1-2)で一時同点となる豪快なジャンピングボレーを決めた。

 その一方で、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが1月以来となる先発復帰。相手にPKを献上するなど試合勘に不安を見せながらも、英公共放送「BBC」は「セインツ最高のDFだった」と評しており、定位置争いの激化を予感させている。

 吉田はこの日、攻撃で魅せた。0-1で迎えた後半30分、左サイドからの折り返しをアイルランド代表FWシェーン・ロングがつなぐと、ゴール前で吉田は難しい体勢からダイレクトボレーを選択。強烈な一撃はクロスバーを叩いてから、ワンバウンドしてゴールネットを揺らした。しかし、同40分に決勝点を奪われ、試合には敗れてしまった。

 吉田の鮮烈な一撃とともに、英国で注目を集めたのは、“氷漬け”になっていた実力者の先発復帰だった。26歳のオランダ代表DFには今夏リバプールなどが獲得に乗り出し、本人もクラブに移籍志願書を突きつけるなど関係が悪化。膝の故障も重なり、居場所を失いつつあったが、昨季の第22節レスター・シティ戦以来となるスタメンに名を連ね、BBCは「フィルジル・ファン・ダイクの賛否両論の復帰」と特集を組んでいる。

試合勘の欠如を見せるも実力に疑いの余地なし

 記事では「これは監督とファンとの関係を向上させる機会だった」と報じたが、前半43分にファン・ダイクはエリア内で相手のイングランド代表FWサイード・ベラヒーノを倒してPKを献上。GKの好セーブで事なきを得たが、試合勘の欠如を露呈した。

 もっとも、同局はその実力には疑いの余地はないとも記している。「不要なペナルティ以外は、DFファン・ダイクはセインツの最高の選手だった」と高評価。ファン・ダイクはこの日、6回のクリアと4回のシュートブロックに成功した記録を紹介した。

 この日は今季ラツィオから加入したオランダ代表DFヴェスレイ・フートがベンチに回った。ファン・ダイクがトップコンディションに近づけば、その座は揺るがない。吉田も熾烈なポジション争いを強いられることになりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images