読書量が多いと言われる日本人。日本では読書好きの人のなかにはブックカバーを愛用する人も多いが、中国メディアの中華網は18日、日本人は「ブックカバー」を愛用していると紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:写真AC)

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 読書量が多いと言われる日本人。日本では読書好きの人のなかにはブックカバーを愛用する人も多いが、中国メディアの中華網は18日、日本人は「ブックカバー」を愛用していると紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の書店では本を買うと必ず「カバーをおかけしますか」と聞かれると紹介。日本におけるブックカバーの歴史は古く、日本人の生活にすっかり浸透しているが、中国では、「本にカバーをかけるのは子ども」というイメージがあるため、戸惑うようだ。

日本人にとってのブックカバーは、もはや本を守るという当初の目的だけでなく、プライバシーの保護や、いろいろなデザインを楽しんだり、書店にとっては「移動式広告」にもなっていると紹介した。もはや日本の文化の1つといっても良さそうだ。

 では、日本にはどのようなブックカバーがあるのだろうか。記事は、「品のある」数々の日本の書店のカバーを紹介した。大型チェーン店では目立たない2色刷りながらも手触りの良いクラフト紙を利用していたり、小さな書店ではより大胆かつ美しいデザインで店の個性を出したりと、書店によって違いがあることを指摘した。

 それぞれに違った美しさがあるが、例えば、カフェもある書店では読書しながらコーヒーを飲みたくなるようなデザイン、京都の書店では店から見える山の風景を山水画風に美しくデザインしたり、さらには日本ブックデザイン賞の受賞作品を採用している店もあると紹介、「ブックカバーのコレクション」に夢中になる日本人がいるのも納得だと伝えた。

 また、書店が準備したものだけではなく、市販のブックカバーも種類が豊富だと記載。何度も洗える布製は「本に服を着せる」ようで、革製は高級感があり、ビニール製は防水で屋外でも便利、またカード入れがついているカバー、さらにはイ草を使った「畳」ブックカバーまであると紹介した。

 日本人の生活においてブックカバーは本を読む楽しみを倍増し、生活に彩りを与えてくれる存在となっていると言えるだろう。日本ならではの習慣ともいえるブックカバーは外国人にとっては日本土産としても喜ばれるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:写真AC)