トップ下で先発した山田。自身の出来には納得していないようだが、連動した崩しの起点になる場面もあった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ28節]FC東京 0-0 磐田/9月30日/味スタ
 
 今夏、ブンデスリーガ2部のカールスルーエから古巣・磐田に戻った山田大記が、FC東京戦で復帰後初の先発を飾った。
 
 4-2-3-1のトップ下でプレーし、57分に松浦拓弥と交代。試合は0-0のスコアレスドローに終わり、決定的な仕事はできなかったが、連動した崩しの起点になる場面もあれば、高い位置からの精力的なディフェンスでも小さくない貢献を示した。
 
「スピード感もそうだし、自分の試合勘にしても、味方との連係にしても、スタメンで出たからこそ、感じられる部分は多かった。
 
 自分の力で(スタメンを)勝ち取ったというよりは、名波(浩/監督)さんが与えてくれたチャンスだった。それに応えられたかと言えば、応えられなかったという実感があるし、自分の出来に納得はしていないけど、これからという意味では、自分としてはすごく大きかったし、手応えがありました。意味のある試合だったと思います」
 
 ドイツで約3年間を過ごしてきただけに、Jリーグのテンポにスムーズに適応するのは、そう簡単ではないはず。特に、自分に入ってくるパスのタイミングについては少なからず戸惑いがあったようで、「まだアジャストし切れていない」と振り返る。
 
 もっとも、「自分のパスを引き出す質は、もちろん上げていかないと」と反省を口にし、さらなる向上を目指す。中断期間を挟み、2週間後の次節は、敵地で清水とのダービーが控えている。
 
「自分はジュビロの下部組織出身なので、ダービーに対しては人一倍、思いがある。そこに向けて、より良いコンディションで挑むための充実した2週間にしたい」
 
 サックスブルーの「山田大記」を少しずつ取り戻している最中だ。チームに完全にフィットした時、上位進出を虎視眈々と狙う磐田のラストスパートにも拍車がかかるはずだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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