ベテラン自動車ライターのMJブロンディとフリーエディターの安ドが、深いような浅いようなクルマ談義をするクルマ連載です。今回は、「エリートに似合う高級ブランド」アウディの、最新にして最小サイズのSUVを試しました!

 

【登場人物】

MJブロンディ(清水草一)

日本中の貧乏フェラーリオーナーから絶大な人気を誇る大乗フェラーリ教の開祖です。自動車評論家としてはもはやベテランの域で、様々な自動車専門誌や一般誌、Webなどに寄稿し、独自の視点でクルマを一刀両断しまくっています。

安ド

元ゲットナビ編集部員のフリーエディターです。MJブロンディを慕い「殿」と呼んでいます。

 

【今月のクルマ】 アウディ Q2

299万〜405万円

●全長×全幅×全高:4200×1795×1500弌 車両重量:1310圈 パワーユニット:999嫩称3気筒DOHC+ターボ ●最高出力:116PS/5000〜5500rpm ●最大トルク:20.4-m/2000〜3500rpm ●カタログ燃費:19.8/リットル

 

「エリートに似合う高級ブランド」

安ド「殿! 今回はアウディ最小のSUV、Q2です!」

MJ「うむ。なにしろベースはA1だ。その割に室内は広いが」

安ド「A1がベースなら、名前はQ1のほうがよかったんじゃ?」

MJ「サイズはA1より大きいので、Q2なのだろう。しかしエンジンは1.0リットルℓだ」

安ド「A1と同じですね。SUVで1.0リットルはどうなのかと思いましたが、さすがダウンサイジングターボ。ぜんぜん大丈夫でした!」

MJ「Q2には1.4Lターボも用意されているが、そっちより1.0リットルターボのほうが軽快で、Q2らしくてよかったぞ」

安ド「これで1.0L!?っていう驚きもありますね」

MJ「パワーもトルクも十分。しかもこの3気筒エンジンは、回転フィールがとてもイイ。コロコロ〜と涼やかに回って気持ちいい」

安ド「確かに!」

MJ「そして、このボディのしっかり感。作りの質感の高さはさすがアウディだ。感服するしかない」

安ド「デザインも悪くないですね。写真で見るより実車のほうが良かったです。なんつーか、ダサカッコイイというか……」

MJ「アウディらしからぬ不格好さがあるな」

安ド「でも結構バランスが良くて、Q3やQ5なんかよりシャレてると思いました!」

MJ「これはアウディのジュークなのだ」

安ド「ジューク? ジョークですか?」

MJ「ジョークではなくジュークだ。日産ジュークである」

安ド「そのジュークですか!」

MJ「日産ジュークは小型SUVの草分けであり、そのユニークなデザインは世界中で評価された。以来各社、最小のSUVは、デザイン面で思い切った冒険をするようになりつつある」

安ド「なるほど!」

MJ「アウディは緻密で衛生的なデザインを身上としているが、Q2ではそれをあえて崩している。優等生が無理して不良ぶっているようで、ちょっと板についていない部分もあるが、エリート層はそこに共感する」

安ド「深い分析です!」

MJ「走りよし、ボディよし、デザインはダサカッコいい。言うことないな」

安ド「ACCの制御もすばらしいです。ブレーキのかけ方なんか、僕より丁寧でスムーズでした!」

MJ「反省せよ」

安ド「はい。ただあえて言うなら、もうすこし価格が安いといいんですが」

MJ「最廉価グレードが299万円。アウディとしては頑張った低価格だが、装備はほとんど付いていない。この取材車は364万円、オプション込みで410万円だ」

安ド「うわ、1.0Lで400万円ですか!」

MJ「なにしろアウディだからな」

安ド「高いですね」

MJ「高級ブランドだからな」

 

【注目パーツ01】バーチャルコクピット

フルデジタルで各種情報を表示

メーターパネルは上記ふたつの見せ方に変更可能。下はよくあるアナログメーター主体の形ですが、上は情報ディスプレイをメインとした「バーチャルコクピット」と呼ばれるものです。クルマじゃないような未来の乗り物感が味わえます。

 

【注目パーツ02】エンジン

燃費と出力を両立するハイテクユニット

1.0Lと1.4L、2種類のエンジンが設定されていますが、どちらもダウンサイジングターボということで想像以上にパワフル。個人的にはこの1.0Lのほうがこのクルマには合っていて、軽やかに走れると思います。

 

【注目パーツ03】ブレード

シルバーが印象的なデザインアイコン

 

横や後方向から見た時に真っ先に目に入ってくるのが、このシルバーのパネル。Cピラー(サイドウインドウとリアウインドウ間の柱)を大胆なアクセントとして活用し、スタイリッシュに見せてくれる補正下着みたいな存在です。

 

【注目パーツ04】テールライト

ウインカーの光が外側に流れる

 

 

 

デザインは全体的に多角形モチーフが取り入れられていますが、テールライトもカクカクした造形です。LED搭載車では、ウインカーの光が0.4秒のインターバルで内側から外側に向けて流れます。とても高級車っぽいです。

 

【注目パーツ05】ラゲッジスペース

ボディは小さめでもスペースを確保

 

コンパクトなクルマだとラゲッジスペースは狭くなってしまいがちです。しかし、このQ2ではリアサスペンションのスプリングとダンパーの配置にこだわり、荷室内のサイドウォールを平らに設置。405Lのスペースを稼いでいます。

 

【注目パーツ06】シングルフレームグリル

修正されたアウディの象徴

 

フロントグリル(黒くてアミアミの部分)はブランドのイメージを決定づけるもので、アウディでは「シングルフレームグリル」と呼ばれる六角形のものが定番でした。Q2ではなんと八角形になっていて、ちょっとだけ異端です。

 

【注目パーツ07】キー置き場

スマートキー様を鎮座させる場所

 

 

高級車では当たり前となったスマートエントリーキー。鍵を持っているだけで、ロックの施錠・解錠、エンジン始動ができてしまいます。Q2の車内にはこのキーを置く場所がありますが、なんだか宝物感があってありがたみが増します。

 

【注目パーツ08】ポリゴンモチーフ

横にもあった隠れ多角形

前述のとおりデザインコンセプトは多角形、つまりポリゴンがモチーフになっています。ボンネットやエアインレットなんかはもちろん、ボディサイドでもショルダーラインに六角形が埋め込まれていて、これにより前後のホイールアーチが強調されています。

 

【注目パーツ09】Sトロニック

スポーティかつ効率的な走りを実現

 

2種類のエンジンに組み合わされるのは、定評のある「Sトロニック」トランスミッション。これはMTをベースに2ペダル化した自動変速機ですが、ATと同じように運転できて、ATよりダイレクト感があります。

 

【これぞ 感動の細部だ!】アダプティブ・クルーズ・コントロール

運転支援機能もぬかりなし!

 

高級車はもちろん、最近では軽自動車でも、自動で車間距離を維持して走れる「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」搭載車が登場しています。高級ブランド・アウディの最新ACCは、車間距離は5段階で設定することができ、加速の度合いまで調整可能です。なによりブレーキ操作がとても自然でソフトに停止状態までもっていきます。