松下奈緒が絶妙な歌声を響かせる/(C)テレビ朝日

写真拡大

「ルールル ルルル ルールル ルルル〜」

【写真を見る】“画になる男”山本耕史がバイオリンを構える姿も必見!/(C)テレビ朝日

あ、決してキツネを呼んでいるわけではなく、もはや日本一有名な平日昼のテーマソング「徹子の部屋のテーマ」だ。

なぜ唐突にそんな導入になったかというと、「徹子の部屋」(毎週月〜金曜昼0:00-0:30、テレビ朝日系)の“主”黒柳徹子の半生を描くドラマ「トットちゃん!」が、10月2日(月)からスタートするからだ。

各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。今回はその「トットちゃん!」(テレビ朝日系)初回を取り上げる。

同ドラマでは、40年以上の長きにわたって「徹子の部屋」の司会を務め、常にエンターテインメント界の第一線で活躍を続けてきた黒柳とその家族の激動の昭和史が描かれる。ことし4月に誕生したテレビ朝日系の“帯ドラマ劇場」”枠で、「やすらぎの郷」に続く第2弾作品となる。

全国ネットの連続ドラマ初主演となる清野菜名が黒柳徹子を、W主演の母・朝を松下奈緒、父・守綱を山本耕史が演じ、幼少期の徹子役に豊嶋花が起用されている。このドラマで初めて明かされる黒柳の恋物語、国境を越えた恋が描かれることも話題を集めている。

昭和4年11月、門山朝(松下)は東京の叔父夫婦、井上宏(高田純次)、えつ(八木亜希子)の家に下宿して「東洋音楽学校」で声楽を学んでいた。

だが、北海道原乃町で医院を営む朝の父・周通(佐藤B作)は年末には朝を呼び戻し、青年医師・児玉久興(本多力)と結婚させ、後を継がせる心づもりだった。そんな中、朝は帝都交響楽団が主催する第九演奏会の合唱団に参加することとなり、コンサートマスターの黒柳守綱(山本)と出会う…というのが初回のストーリー。

松下奈緒という女優がいかに音楽の才能に満ちあふれているかというのは、素人ながらに知っていたつもりではあるが、実はコメディエンヌとしての才能もずば抜けたものがあるのかもしれない。

あくまで真面目にやっているのに笑える、というか真面目にやればやるほど笑えるのが笑いにおいて最強の才能である、と誰かが言っていたような気がするが、彼女はまさにその才能を持っているのではないだろうか。

最初に出てくる“自宅練習”の歌もそれが垣間見えるところだが、第九演奏会の合唱団での歌練習は後世まで語り継がれるべき名シーンだ。それは多少大げさではあるが、あの“絶妙”な歌声(&ドヤ顔)はこの番組でしか聴くことができないし、じわじわくる。

普段の松下の歌とは一味違う、この貴重な歌声は注目しておいて損はない、どころかお釣りが出そうだ。

そして何と言っても山本の佇まいがいい。喋り方、立ち居振る舞い共に、なぜか最近やけに“昭和の色男が似合う”俳優になっている気がするが、それはちょっと私が山本にのぼせているからか?

コンサートマスターという重要な役割を担い、バイオリン奏者としての才能にも満ちあふれ、バイオリンを構える姿がつくづく様になる。いやはやズルイ! そりゃモテるわ! 天は二物を与えず、というが、そんなの信じられませんよ。

またも取り乱したが、叔父夫婦役の高田&八木コンビもいい味を出しているし、困ったときの山下容莉枝にモサイ感じを出すのがうまい本多、やがて出てくる小澤征悦、高岡早紀らも濃いキャラながら、それぞれの持ち場をしっかり守っており、作品にやや濃いめの彩りを与えている。そして福山雅治の主題歌もまた、力強くドラマを後押ししている。

しばらくは出てこないだろうが、発表されたときのビジュアルが本人とソックリだった清野の演技にも期待したい。思った以上に真面目な締めになってしまったが、真面目だからこその面白さを目指している記事、というところをご理解いただければ、自然と笑いが込み上げてくるのでは?

いや、込み上げないですよね。トットと、締めます。ちゃん、ちゃん!