今や社会人の2人に1人が転職している時代。総務省の労働力調査でも2016年の転職者数は306万人。7年ぶりに300万人台の大台に上がったとニュースになり、これからも転職人口は増加予測。

そこで、本連載では、いい転職をした女性と、悪い転職をした女性にお話を伺い、その差は何かを語っていただきました。

野口佐和子さん(仮名・32歳・千葉県出身)

転職回数……2回(総合問屋→IT関連→IT関連)
転職した年齢……23歳・29歳
年収の変化……220万円→380万円→400万円
学歴……東京都内短大卒業
容姿……芦田愛菜さん似

自腹営業するアパレル会社に行こうとしたら、親に泣いて止められた

洋服が大好きで、服飾系の短大に進学しました。課題に追われる2年間を経て就職できたのは、洋服系の総合卸問屋。就職活動時は30社受けて、3社から内定もらいましたが、残りの2社が洋服の販売員さんだったんです。

12年前の当時の販売員さんの労働環境は超過酷で、過度なノルマを果たせないと借金してでも自腹営業するという噂が。私が内定した会社は中でも最悪と言われているところでした。一応、上場会社だったので、そこに行こうとしたのですが、親に泣いて止められました。

女子だけ制服、屋上で円陣パスする昭和な社風にうんざり

結局、最初に就職したのは、手取りが13万円の総合問屋さん。一応、服飾系ではありますが、事務職でした。この会社は派遣社員さんや契約社員さんを雇わず、全員社員にするという昭和な社風で、とても手堅い。私は高卒採用枠と同じ扱いで、倉庫の整理、伝票の打ち込みばかりやっていました。

女子だけ制服があって、お昼休みになると屋上に行って円陣パスするんですよ。給料も低い、制服はダサいけれど、今思うと、社員をかなり大切にしていた。

独身の40歳の女性社員がいたのですが、私と同じ仕事をしながら「ここでがんばれば、一生食べていけるわ」と言っていたことを覚えています。一番大きなサイズでもパンパンになった制服着て、ソバージュヘアで、ブルーピンクの口紅をしている彼女みたいになるのは嫌だった。憧れる先輩がいないと、会社って勤め続けられないんですよ。そこで、23歳の時に転職活動を開始しました。

転職サイトに登録するも、ブラック企業ばかり提案される

20代の頃はお金が欲しい。給料13万円では何もできず、週4で夜のバイトもしていて、全部で25万円くらいは稼いでいました。昼間の仕事も絶対に手を抜かず、伝票処理はタイピングとエクセルの練習だと思って、速く正確にできるように自分で自分にノルマを課していました。それは、いつか転職してやる!と思っていたから。与えられた仕事をこなしていくだけの人生が嫌だと思ったこともあります。

最初は有名な転職サイト3つに登録したのですが、当時は今と違ってあまり親切ではなく、キャリアコンサルティングからメールで提示される会社は、アパレル関連のブラック企業ばかりでした。いい条件の会社に職務経歴書を送っても、書類選考で落とされましたね。

あと、一応ハローワークにも登録し、求人票も見ましたが、魅力的な会社はなかったかもしれません。

正社員採用されるためには、業種も問わず

条件を見直すことが、転職成功のカギ

最初の転職活動の時、アパレル、手取り給料25万円以上、正社員採用にこだわっていたように感じます。アパレルという業種を取り払えば、かなり世界が広がる。23歳のときに、自分はどんなふうに働きたいかを、紙に書いて考えました。

〇30歳までに年収500万円になる

〇都会のおしゃれなビルで働く

〇結婚しても働き続ける

〇営業や販売はやらない

〇土日は休む

結局、何がしたいかと言うよりも、いい給料をもらって、おしゃれなビルで働きたいだけだったんですよ。以上の条件に加え、給料重視で再び仕事を探したら、ビル管理、不動産関連会社、IT関連ほか10社程度から内定がもらえて、ソーシャルゲームなどを運営する会社がいちばん楽しそうだったので、そこに決めました。転職を決めてから決まるまでは、2か月くらいだったかな。

インテリジェントビルで、首から社員証をかけて働きたかったと佐和子さんは語る。

夜の仕事を通じてわかった、いい転職のために絶対に外してはいけない条件とは?〜その2〜に続きます