味覚の秋を迎え、通常よりもたくさんのあんが入った「分厚い甘味」が注目を集めている。

 普段から別腹と称して食べてしまう甘味も、この季節にはいつものサイズではもの足りなさを感じることがある。そこで、味に加えてボリューム感も申し分なしの「分厚い甘味」が注目されている。今回は、あんこの入った「分厚い和菓子」に注目してみよう。

 都内3カ所に店舗をかまえる「銀座たい焼き櫻家(運営は櫻家:東京都港区)」の「厚焼きたい焼き」は吟味した素材を使い、丹誠込めて焼き上げたもの。サイズは通常ながら、甘さを抑えたあんが2匹のたい焼きでサンドされているかのような見た目はインパクト大。皿や手のひらに置けば自立するほどだ。価格は1匹210円(税込)。

 横浜には、はみだしとの愛称を持つ分厚い最中がある。それが「喜最中(270円・税込)」。創業明治33年、老舗の和菓子店である喜月堂本店(神奈川県横浜市)が試行錯誤の末に生み出した、上品な甘さのあんが外にはみだすほどに盛り込まれた一品だ。世に出たのは明治43年で、今年で107年目を迎える。明治、大正、昭和、そして平成と時が流れてもビジュアルはそのまま。美味で人々を笑顔にする点も変わらぬようだ。同最中は、神奈川県指定銘菓でもある。

 「名は体を表す」という言葉を思い出させてくれそうなのが分厚いどら焼きの「びっくりどら焼き(250円・税込)」。素材と味にとことんこだわった絶品のあんがボール状になっており、どら焼きのイメージとはちょっと異なる外見をしている。1個につき130グラム挟まっているあんは、粒あんと白粒あんの2タイプ。甘党でも、1個あればかなりの満足度が得られそうな同商品、心を込めてつくるのは小沼製餡(本社:静岡県静岡市)。

 たまには「カロリー」やら「ダイエット」なる野暮な言葉は忘れて、口を大きく開けて分厚い甘味にかぶりついてみれば、ハッピーな気分にひたれそうだ。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]

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