口の中をキレイにしたいのは中国人も同じ

写真拡大

 中国で今年上半期の半年の間に最も売れ行きが伸びた消費財はマウスウォッシュ(うがい薬)で、前年同期比70%増だったことが分かった。このほか、今後も売れ行きが伸びそうな有望商品はアイスクリームやハンドウォッシュ、インスタントコーヒーなどで、中国で中産階級が経済成長してきたことで、生活用品や嗜好品にも高級感を求めるようになったためとみられる。

 これは香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じたもので、国際的な市場調査会社「カンター・ワールドパネル」による調査結果に基づく。同調査は中国で昨年発売された8万点の新製品のうち、売れ行きが良い上位106品目に絞って行われた。

 その結果、マウスウォッシュが1位に躍り出たのは、中国人の食生活が高級化して、チョコレートやアイスクリームなどの嗜好品が好まれるようになり、口のなかの雑菌を消毒し虫歯を予防するためとみられる。このように、生活の変化の要素がいくつか連動して、市民の消費動向にも影響しているとみられる。

 このほかにも、売れ行きが伸びているのは生活関連用品や食品、嗜好品が目立っている。上記以外の有望商品としては、ペットボトル入りの飲料水やチーズ、キッチンタオル、化粧品やマスクなどが挙げられている。

 ペットボトル入りの飲料水としては、当初は中国製品を買っていた市民も、徐々に値段の高い商品、フランスのエビアンなどを飲むようになっており、その伸び率は同29%増だという。

 新製品全体(約8万点)の伸び率は同3.3%減で、生活関連商品全体の売り上げは落ちているが、それとは逆に、急速に売れ行きが伸びている商品の売り上げは同2.6%増となっており、一部の有力商品に売れ行きが偏っていることを示している。

 これは「値段が安く、低級品とみられている商品の売れ行きは落ちている半面、少しくらい値段が高くても、高級な商品は売れているとの消費動向を示している」と同社は分析している。

 この背景には、中国における中産階級の台頭があるようだ。同社の調査では、月給が9000元(約15万円)以上の世帯の方が、それ以下の世帯が購入している製品よりも約14%高い商品を買っているとの統計結果が出たという。

 同社では「ニッチ(すき間)な商品、あるいは従来よりも高級な新製品、増加する中産階級層──という3つの特徴が今後の中国における消費動向を大きく作用することになろう」と指摘している。