中国高速鉄道の新車両「復興号」が21日、京滬高速鉄道で時速350キロの運行に成功した。これは中国が高速鉄道の運行速度で世界最高の国になったことを意味する。科技日報が伝えた。

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中国高速鉄道の新車両「復興号」が21日、京滬高速鉄道で時速350キロの運行に成功した。これは中国が高速鉄道の運行速度で世界最高の国になったことを意味する。科技日報が伝えた。

復興号にはどのようなハイテクが搭載されているのだろうか。記者は中車四方股フン公司(フンはにんべんに分)を訪れ、その秘密に迫った。

CR400AF動車組の細長い流線形の先頭車両はまさにルックス抜群。同社副チーフエンジニアの丁??氏は、「先頭車両のデザインは見栄えが良いだけではなく、さらに重要なのは空気抵抗を下げること。稜線・曲面の構造は複雑で、80枚以上の形状が異なるパネルが溶接で接合されている。溶接箇所は3000本以上あり、つなげると600メートル以上だ。これほど高い溶接の密度には、フラッシュ溶接、水平溶接、仰向け溶接などほぼすべての難易度の高い溶接の方法が用いられている」と説明した。

先頭車両の「飛竜」の外観は期待を裏切らず、卓越した性能を示している。車両全体の空気抵抗が12%減、1人平均100キロあたりエネルギー消費量が17%減となり、時速350キロで走行時の1人平均100キロあたりエネルギー消費量はわずか3.8kWh。

丁氏は、「北京と上海を一往復する際に、5000kWh以上の節電効果を発揮する」と説明した。

◆「中国の脳」を搭載、1秒で100万のデータを記録

復興号は大量のセンサーを用い、列車全体の検査・測定箇所は2500以上と、従来の高速鉄道より500以上増えている。同社技術センター副主任の陶桂東氏は、「この大小さまざまなセンサーは、最大のもので高さ62.8センチ、最小のもので直径わずか5ミリとなっている。これらのセンサーは車両の状態に関する1500以上の情報を集める。車両の目のように、常に列車の振動、軸受の温度、けん引・制動システムの状態、車両環境などをモニタリングする」と話した。

列車のスマート化センサーシステムは、すべてのデータをネットワークシステムに集め、情報収集の精度が高い。重要観測点では、データ記録精度は最高でマイクロ秒級に達する。陶氏は、「これにより復興号は1秒間に100万のデータを記録するという、驚異的な能力をつけている」と述べた。

◆静かな客室+パッシブセーフティー

丁氏は、「復興号は初めてパッシブセーフティ技術を採用した。衝撃吸収装置を追加し、車両の受動的な防護能力を高めた」と指摘した。

パッシブセーフティーとは、列車が衝突した際に衝撃吸収装置が秩序ある変形により衝撃を吸収し、乗客エリアの形状を維持し、衝撃による減速をコントロールし、乗客の安全を保障すること。これは列車に「安全ロック」を追加したようなものだ。

丁氏によると、復興号の衝突防護システムの設計上のエネルギー吸収量は6.8MJに達し、世界トップ水準になっている。

また、復興号に乗車すると、大声で話す必要がないことに気づくだろう。これは高い騒音減少能力があるからだ。測定試験の結果によると、復興号が時速350キロで高速運行中、客室の騒音は最大でもわずか65デシベルで、70デシベルという「優良」の基準を大きく下回っている。(提供/人民網日本語版・編集YF)