昔から、異性に気持ちを伝える手段として、“手紙”が多く使われていた。

その中には、相手を想う、数々の言葉がつづられている。

時は、2017年の東京。

日々行き交うLINEに対して、現代の男女は何を想うのか。

既読スルーから起死回生を図れたのに、再び夏美から返信が返ってこなくなった恭平

その真相や、いかに。




彼から連絡が来たのは、1年、いや2年ぶりくらいだっただろうか。

しかし最初にこの一文が送られてきた時、私は携帯を二度見した。




ここで私は頭を抱えた。

-そもそも論になるけれど...。誰ですか?

仲のよさそうな、そして直近まで会っていたかのような距離の近い誘い方。

しかし名前を何度見つめても全くピンと来ない上、顔も何も思い浮かばない。

-“KYOHEI. ”って、誰?

その前のやり取りは、2016年の9月になっている。一つだけ言えることは、LINEの交換をしているし、一回飲んだことがあることは間違いなかった。

最後の会話を見てみるものの、誰か分かるようなヒントは何もない。




―ありがとうございま“さ”たー(^^)

最後に私の方から送ったLINEは誤字があるし、適当に返しているのがよく分かる。

時間を見たら、深夜0時。きっと何かの食事会で一緒になり、とりあえず連絡先を交換したものの、翌日に持ち越したくないからすぐに送ったに違いない。

夜だったし、面倒だから既読スルーでいいかな。そう思い、返信はせずにいたが、翌日にまたLINEが来た。

そして私は返信せざるをえなくなる。


女性が既読スルーできないLINEとは?


A1:大人になったら仕事上の付き合いもあるから、邪険には扱えない。


翌日になってすっかり貰ったLINEのことを忘れかけていた頃、再びKYOHEI.からLINEが来た。

ただの飲みの誘いでライトな関係の人だったら、一度既読スルーにしたらしばらく連絡が来なくなるか、また時間が経ったら似たような誘いがくるだけ。

しかしKYOHEI.からのLINEで、私は返信する決意をした。




ーなっちゃん…?

私を“なっちゃん”と呼ぶのは、会社の同僚くらいだ。もしかしたら、仕事絡みの人なのだろうか?

しかし私の頭の中は、まだ疑問符だらけだった。久しぶり!と言われても、そもそも誰か分かっていないし、もう少しヒントはないだろうか...。

これが学生時代だったら、このまま完全に既読スルーができる。しかし大人というのは、そういう訳にもいかない。仕事上の付き合いで出会った可能性を考えると、邪険には扱えないのだ。

だから何となく、探りの一文を入れる。仕事上の付き合いの人だった場合でも失礼のないような、当たり障りのない文章を。




私が打った文章は、LINEで会話が弾まない人、或いは気のない相手に対して送る文章である。

“是非また”は、全く“是非また”と思っていない時に送る定型文のようなもの。(男性は、この文章が来たら興味を持たれていないと気がついた方がいい)。

とりあえず無難に会話をこなし、このLINEは終わったと思っていた。しかしここから、私はまた男性からのLINEに衝撃を受けることになる。

どうして男性は、LINEがこんなに下手なのだろうか?



数日後、また例のKYOHEI.からLINEが来た。その時に私はようやく思い出した。この“KYOHEI.”が誰だったのか。




―あぁ、そうだ。一時期遊んでいた、木村さんの同僚だ。

友達の紹介で出会った木村さんは、青山生まれの青山育ち。自分に自信が満ち溢れていて、でも少し茶目っ気があり、一緒にいて楽しい男性だったのをよく覚えている。

しかし彼は、長年付き合っている彼女がいた。女性たちはそれを最初から知っていたのに、なぜか彼やその周囲の男友達は一丸となって彼女の存在をひた隠しにしており、徐々に遊ぶのも面倒になったのだ。

自然と会わなくなったけれど、決して嫌いになった訳ではなかった。周囲の人を含め、一緒にいると楽しかったから。

だから、きちんと返信を送ってみた。


これって女性特有の視線?男性のLINEで非常に気になる点とは?


A2:たった少しの言い回しの違い。しかしそれが決定打となる


楽しかった昔を思い出し、久しぶりに会ってみてもいいかもと考えていた。

しかし今月は仕事が立て込んでおり、特に月末は忙しい。今月中に時間を見つけるのは厳しそうだと判断し、“来月に入ったら”と付け加えた。

本当に食事に行く気がないときは、“また誘って下さい♡”、あるいは“またみんなでご飯に行きましょう”と送る。

今回は、本当に行こうと考えていた。

しかしその翌週金曜の夜に来た恭平からのLINEで、私の気持ちは一気に凍りついた。




私は、携帯を凝視した。このLINEに、とてつもない違和感を感じたのだ。

最初に貰った、“来ない?”ならまだいいのかもしれない。でも“来る?”という、上から目線の誘いはどうなんだろうか。

きっと、この感覚は女性にしか分からない、微妙な言い回しの違いである。

例えばこの場合なら“来れないかな?”と聞いてほしい。些細なことかもしれないけれど、女はその違いに反応する生き物だから。



LINEは、ただのコミュニケーションツールの一つに過ぎない。

けれども、その手段によって男女の関係は間違いなく変わる。一気に距離が近くなる場合もあるし、逆に離れる場合もある。

今の時代、気軽に連絡が取れるこの便利なツールを、どう味方につけられるか。そして上手く女心を読めるか否か。それによって男女の形勢は傾き、結果は変わる。

たった一文で、人の心は移り変わる。顔が見えないものだからこそ、相手の気持ちを上手く汲み取る必要があるだろう。

たかがLINE、されどLINE。
貴方が送ったその一文、間違えてはいないだろうか?

<これまでのLINEの答えあわせ【A】>
vol.1 デート後「今日は楽しかったです!」の一文に潜む、女の嘘。
vol.2 日記かよ?!一方的に “俺通信”を送る男が結婚できないワケ
vol.3 女性の「また誘って下さい♡」の真意、勘違いする男たち
vol.4 あなた、誰だっけ。「元気?」と送ってくる仲良し勘違い男
vol.5 デート後のお礼LINE。すぐ送るのは、翌日持ち越したくないだけ
vol.6 会話をスタンプで済ませないで!スタンプ乱発男に冷めた瞬間
vol.7 「忙しくて予定分からない」は、決定打に欠く女への常套句
vol.8 これってコピペ?男性からのLINE、スクショで情報共有する女たち
vol.9 先輩に紹介された女性からのLINE、既読スルーにはできません!
vol.10 仕事後の彼に「お疲れさま♡」とLINEを送る女の本音
vol.11 いい女って言われたい。トキメキを忘れた女の悪戯
vol.12 「またみんなでご飯に行きましょう^_^」が意味する、女の打算
vol.13 LINEを送る、ベストなタイミングは? 男の本音と食い違う、女の妄想
vol.14 「この一文、男性から貰うと好きになる」彼女が落ちたLINEとは?
vol.15 女が見抜いた、彼氏の浮気。「また連絡するね」の一文が仇となる
vol.16 返信が素っ気なさすぎる男。完全に既読スルーにはしない、その魂胆は?
vol.17 2番手だった女性が本命へ昇格。一言でもいいからもらうと嬉しいLINE とは?
vol.18 見落としがちなLINEマナー。「店、決めとくね」の一文に、違和感を覚える女の本音
vol.19 食事会後「あの子とLINEで繋げるね」。この真意に気付かぬ男は、女の思うツボ
vol.20 「いい店あるから、行かない?」この枕詞を送る男性の評価はいかに
vol.21 男の「また今度誘うね」詐欺。原因は、女が送ったLINEにミスあり