銀座のケーキの王様はこれ!伝説の逸品 「苺のミルフィーユ」徹底解剖!

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銀座 マキシム・ド・パリの復活メニュー「苺のミルフィーユ 香ばしいナッツの香り」(シャンパンセット2,500円 ※単品1,200円、ドリンクセット2,000円)

この美しさと迫力が同居したビジュアルが印象的。ナッツを纏ったサクサクのパイ生地、そして大粒の苺と生クリームが整然と並ぶ様は、崩すのがもったいないほど
ファン待望の復活を遂げた
「苺のミルフィーユ」とは?

2017年9月より『ザ・グラン銀座』で販売開始された「苺のミルフィーユ」。スイーツ好きならずとも、誰もが一度はそのビジュアルを目にしたことがあるほど有名な逸品。

元は2015年6月に惜しまれつつも閉店した銀座の老舗フランス料理店『マキシム・ド・パリ』のケーキショップの看板商品だ。

レストラン閉店とともに、ケーキショップも閉店しその名作スイーツも食べられなくなってしまっていた。



2017年4月にGINXA SIX 13階オープンした『ザ・グラン銀座』。食を中心とした日本のトレンドや文化を発信する、大人たちが集まる「銀座のラウンジ」として、レストランからラウンジ、バンケットや茶室などを有する空間だ

そんなファンの声に応えようと、「苺のミルフィーユ」復活に乗り出したのが『ザ・グラン銀座』である。

こちらの店では、銀座の価値ある文化を紡ぎ発信していくことを使命に「復活メニュー」を企画。あの絶大な人気を誇った逸品を復活させたのだ。


こだわりのレシピ、教えてもらっちゃいました!



卵、牛乳、砂糖、強力粉で作られるカスタードクリーム。通常は薄力粉を使用するが、強力粉にを用いることでこってりとした固めのカスタードクリームに仕上がるという。そしてコアントローで香り付けをした後に、生クリームもプラスする。
特別公開!あの名作スイーツはこうして作られている

伝統の味の再現には、やはり並々ならぬ苦労があったという。『マキシム・ド・パリ』の初代パティシエである植村シェフも、この企画に賛同しレシピを全て公開。

実際に作り方から口金のサイズに至るまで事細かに教えてくれたというから驚きだ。そんなレシピに基づいて作るとしても、やはりそこには技も必要。

2017年6月から試作を繰り返し、販売開始間際の9月までかかりようやく当時の味に限りなく近い「苺のミルフィーユ」が完成したのだ。この再現度は植村シェフのお墨付きである。

今回は特別に「苺のミルフィーユ」が作られる工程も公開していただいた。美味しさの秘訣も交えて順番に紹介していこう。



パイ生地の最大の特徴であるサクサク食感は、高温で一気に焼き上げることで生み出される。このサクサク感を保つために層ひとつひとつにカカオバターを塗るのもポイントだ。



1層にカスタードを塗り終わったら、苺を写真のように裏表交互に載せる。こうすることでミルフィーユ全体の形に安定感がでるのだ



上記の行程を2度繰り返した後、周りにカスタードクリームを塗る。



カスタードがまんべんなく塗り終わったら、170度で長めにローストし、香りが引き出されたナッツを全体に纏わせていく。



最後に大粒の苺を2列、そして2種をブレンドした生クリームをのせ完成。チェリーを使用したナパージュにより生み出される苺の艶も美しい


繊細なミルフィーユの、美しい食べ方を伝授!



生地とカスタードクリームが分離しないようにフォークで底を抑えながらナイフを入れるのがポイントだ
スタッフ直伝!ミルフィーユの美味しい食べ方

こんな絶品の「苺のミルフィーユ」を食べられるのだから、美味しく尚且つ上品に味わいたいもの。しかし、ミルフィーユはその儚さ故に、食べるのが難しいのも事実。

そこで『マキシム・ド・パリ』での勤務歴もあり、長年「苺のミルフィーユ」を見続けてきたスタッフに美味しい食べ方を伝授いただいた。



ナッツの香りを纏ったサクサクのパイ生地とカスタードクリーム、そして苺の美味しさが一体となって口に広がる。決して甘すぎることもなく、シャンパンとの相性も抜群である

まずミルフィーユは、立てて出てきても、無理に立てたまま食べようせず倒して食べるのが一番いいことを覚えておこう。

そしてパイの底を支えながらナイフを写真のように縦に入れていこう。二カ所に縦のラインを入れたら、あとはひと口サイズをフォークで食べればいい!こうすることで、パイ生地とカスタードクリーム、そして苺を均等に食べていくことができるそうだ。


販売開始のニュースを聞きつけ、早くも多くのファンが「苺のミルフィーユ」を求めてやってきているそう。「これが食べたかった!」「待っていました」など喜びの言葉が多く、今後はテイクアウトも視野に入れながら、展開していくという。

ぜひ銀座を訪れたときには、『ザ・グラン銀座』で「苺のミルフィーユ」とともに午後のティータイムを楽しんで欲しい。