新たな家族ができる、精神的な安定、ちょっと面倒くさい親戚が増えるかもしれない……などなど「結婚」して訪れるライフスタイルや考え方のさまざまな変化。結婚して得られるものって何だろう?

リクルートマーケティングパートナーズが運営する「リクルートブライダル総研」は、このほど「夫婦関係調査2017」で20代〜60代の既婚者を対象に行った調査「「結婚による生活の変化」について分析を発表しました。

上位は精神的な安定

結婚による生活の変化をみると、最も高い項目は、「家族としての絆が得られる」、次いで「精神的安定が得られる」「好きな人と一緒にいられてうれしい」が上位でした。上位3項目は男女で10ポイント以上の差はなく、絆や精神的安定などのキーワードから、既婚者は男女ともに「家族ができる」ことが結婚のメリットだと感じていることがうかがえます。

男女差が大きかったのは…

男女差で差が最も大きかったのが、「家事の負担が増える」で、「あてはまる・ややあてはまる」と回答した男性は39.1%だったのに対し、女性は70.4%で31.3ポイント以上の差がありました。次に差が大きかったのは「親戚づきあいなどが増えて面倒だ」で、男性は27.5%、女性は55.7%と男女で28.2ポイントの差が。

一方で、「仕事に打ち込める」と回答した男性は47.7%、女性は24.7%でこちらは男女で23ポイントの差となりました。

結婚によって「家事の負担が増えた」と感じている女性が多いことがわかった今回のアンケートアンケートに回答した女性が有職者か専業主婦かにもよりますが、男性が「仕事に打ち込める」ようになったのはおそらく女性の家事負担が増えたからだよね、と想像できます。

女性活躍が叫ばれている世の中だからこそ、今回の結果から社会全体で考えなければいけない課題が見えてきそうです。

【調査方法】インターネットによるアンケート調査
【調査期間】2017年3月28日(火)〜3月29日(水)
【調査対象】全国の「既婚者かつ本人初婚」および「離婚経験のある独身者(結婚経験1回)」
の20代〜60代の男女
【回収サンプル数】既婚者:2,000件、離婚経験者:915件の合計2,915件
※本調査では、性・年代別に定数にてサンプルを回収し、集計の際に実際の性・年代別未婚者・既婚者の人口構成に合わせるために、サンプルに重みづけを行った(ウェイトバック集計)