解任も取り沙汰されているモンテッラ監督(左)。アンチェロッティ(右)のミラン復帰はあるのか。(C)Getty Images

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 バイエルン監督の座を9月27日を追われたのが、カルロ・アンチェロッティだ。ブンデスリーガで6節を終えて4勝1分け1敗の3位と波に乗り切れず、チャンピオンズ・リーグ(CL)ではパリSGに0-3の完敗。さらに5人の主力選手との確執が明るみに出るなど、もはや首を切られても致し方ない状況に陥っていた。
 
 注目されるのは、世界屈指の名将の「再就職先」だ。さっそく噂に上がったのが、古巣のミラン。今夏に大型補強を敢行しながら、6節終了時点で早くも2敗を喫し、ヴィンチェンツォ・モンラッラ監督の手腕を疑問視する声が上っている。
 
 周知の通り、アンチェロッティは2001〜09年にかけてミランで長期政権を築き、2度のCL制覇と1度のスクデット獲得を成し遂げている。トップ下だったアンドレア・ピルロ(現ニューヨーク・シティ)のレジスタ転向を成功させたことを含めて、ロッソネーロでは伝説となっている指揮官だ。
 
 そんな中、記者会見でアンチェロッティが次期監督候補に挙がっていることを問われたモンテッラ監督は、次のようなエピソードを披露している。
 
「カルロのことはとても尊敬している。私が監督業を始めた時、真っ先に(当時アンチェロッティが監督を務めていた)チェルシーに見学に行ったぐらいだ。彼はまるで兄弟のように接してくれてね。『アシスタントコーチにならないか』と誘ってくたんだ」
 
 そして最後に、こんなジョークも飛ばしてもいる。

「もしミランに戻ってきて彼が望むなら、私のアシスタントコーチになってほしい。彼が監督、私がアシスタントコーチでもいいけどね」
 
 まだ、モンテッラには冗談を言える余裕があるのだろう。事実、ミランのマッシミリアーノ・ミラベッリSDは、「うちにはアンチェロッティと同じぐらい有能で、しかも若い監督がいる」と、アンチェロッティ招聘の噂を否定している。
 
 とはいえ、このままスクデット争いからズルズルと後退するようなら、当然モンテッラの地位も安泰ではない。その時にアンチェロッティに白羽の矢が立つ可能性は、決して少なくない。