スコット・ボールドウィン【写真:Getty Images】

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動物園でライオンに腕をかまれて欠場…指揮官呆れ「どんなワイルドな気質なのか…」

 ラグビーのウェールズ代表選手が“ある理由”によって公式戦に欠場を余儀なくされ、それが動物園での軽率な行為による代償だったため、英国で大きな驚きを呼んでいる。英公共放送「BBC」が報じた。

「ライオンと問題があったんだ」

 呆れ気味に語ったのはウェールズリーグ・オスプリーズのスティーブ・タンディ監督だ。ラグビーで欧州を拠点に置く強豪でタイトルを争う「プロ14」の公式戦をウェールズ代表のフッカー、スコット・ボールドウィンが欠場したが、その欠場の理由が前代未聞だった。

 なんと、動物園のライオンで腕を噛まれたから、という。パリ郊外のブルームフォンテーンのクラブ「チーターズ」とのアウエー戦前に動物園に訪問。指揮官によると、ボールドウィンはライオンの檻から手を離そうとせず、さらに懐かせようとライオンの頭に手を乗せる行動に出たという。

 記事では、タンディ監督は「スコットの代わりに言えば、本当にバカげた行動だった」と語り、「そして、彼は本当にラッキーだった。これは我々の現状とは何の関わりもないことだ。素晴らしい環境だったんだ。我々は(ライオンから)遠くに立つように、と言われていたんだ」と安全のために忠告を受けていたことを明かした。

幸いにも軽症も…指揮官「まるで子猫を扱うようにライオンの頭に手を乗せるなんて…」

 ライオンに腕を噛まれたボールドウィンだが、幸いにも軽傷で済んだという。

「まるで子猫を扱うようにライオンの頭に手を乗せるなんて、スコットがどんなワイルドな気質を持っているのか、私にはわからない。これは私が関与した最も愚かな事象の一つだろう。だが、ありがたいことに彼は大丈夫だ。彼は復帰し、数週間後にまた走り出せるよ思うよ」

 こう語ったという指揮官。記事でも「ほとんどの人々にとっては教訓だろう。不運にもウェールズ代表でオスプリーズのフッカー、スコット・ボールドウィンには、このアドバイスが届くのは少々遅かった」「(監督の)タンディは明らかにライオンに一切の非を求めようとしなかった」と報じられており、同情の余地を一切見せていない。

 腕に裂傷を受けたボールドウィンはまさかの欠場理由で一気に有名になったが、チームとともにウェールズに帰国する予定だという。