自分自身と挙式をした40歳女性(画像は『Metro 2017年9月28日付「Fitness instructor, 40, marries herself after getting fed up waiting for Mr Right」(Picture: CEN)』のスクリーンショット)

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理想の結婚相手がなかなか見つからないという女性は世の中に多く存在する。イタリアに住む40歳の女性は、長年交際した男性と破局後も運命の相手を見つけることができず、自分自身と結婚・挙式した。伊メディア『La Repubblica』をはじめ、『The Independent』や『Metro』などが伝えた。

イタリアのロンバルディア州リッソーネに住むフィットネスインストラクターのローラ・メシさん(40歳)は、20年間「Mr.Right(理想の人)」を探してきた。しかし2年前に12年間交際した男性もMr.Rightとはならず破局。その時、ローラさんは「40歳になってまだ運命の相手が現れなかったら、私は自分と結婚するわ」と友人や家族に伝えた。

そして40歳になり、理想の男性を見つけられなかったローラさんは宣言通り、このほどおよそ70人ものゲストを招いて盛大な「セルフ・ウェディング」を行った。美しいローラさんは華やかな白のウェディングドレスに身を包み、ブライズメイド(花嫁介添人)らを付き添わせ、特別な指輪も用意した。会場は結婚式の雰囲気で溢れたが花婿の姿はなく、ローラさんは指輪を自分の指にはめ自分自身と結婚するセレモニーを終えた。

セレモニーの後はウェディングドレス姿の自分だけが上に飾られたウェディングケーキを1人でカットし、「独身」と綴られたラベルの貼ったシャンパンで友人や家族らと乾杯し、ゲストらはローラさんの独身を盛大に祝った。

この風変わりな結婚式のアイデアを聞いたローラさんの兄は、最初こそ動揺したもののセレモニーの日は執行役を務め、家族らも当日はローラさんをサポートした。盛大な結婚式の様子を収めた写真がFacebookアカウント「Laura Mesi Sposa Single」でシェアされると、イタリア以外の国でも話題になった。ローラさんは心境をこのように語っている。

「この先、いつか将来をともに過ごせる相手と巡り合うことができたなら、もちろんそれは幸せです。でも自分の幸せを彼だけに頼るようなことはしたくないし、私はいつも豪華でおとぎ話のようなウェディングを望んでいました。今回、王子さま抜きだったけど私にとっては素敵な結婚式となりました。」

ローラさん曰く、このセルフ・ウェディングには10,000ユーロ(約130万円)以上の費用がかったようだ。またハネムーンはエジプトへ一人旅をし、この結婚自体に法的拘束力がないため、いつでも離婚したければできるという身軽さである。

イタリアで女性が自分と結婚するという例はローラさんが初めてであるが、英メディア『The Independent』によると、実は今年初めにイタリア南部のナポリでネロ・ルッジェーロという男性がセルフ・ウェディングを行ったことが伝えられている。また『The Telegraph』では、2015年にイギリス人ソフィー・タナーさんが過去の酷い交際にうんざりした後、自分自身と結婚したことを報じていた。

このニュースを知った人からは「なんてクレイジーなアイデア。でも誰かと結婚することだってじゅうぶんクレイジーだけどね」「俺が彼女と結婚したい」「この人、きっと自分がとても好きなんでしょうね」「彼女の気持ちもわかる。私もずっと伴侶を探してるけど見つかっていないもの。いい加減諦めて一人でいるという現実を受け入れなきゃとも思うし。心情は理解できるかな」「楽しそうでいいじゃない。話題になったのをきっかけに、恋人が現れるかもね」「離婚は面倒だから、彼女の場合うまくいくといいわね」「俺も自分と結婚した方が良かった。でも今じゃ嫁と子供がそうさせてくれない…」「ペットと結婚するよりいいんじゃないの」「自分の結婚式にそれだけのお金を使うなんて、ただの目立ちたがり屋としか思えない」「変わってるけど面白いからいいじゃないの」といった様々な声があがっている。

画像は『Metro 2017年9月28日付「Fitness instructor, 40, marries herself after getting fed up waiting for Mr Right」(Picture: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)