小池ゆりこオフィシャルサイトより

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 昨日、「(リベラル派は)排除する」と明言した小池百合子・希望の党代表。小池新党は「打倒安倍政権」と打ち出しつつ、実際はリベラルの分断を図り、極右政党として自民党の補完勢力を目指していることはこの発言からもあきらかだ。

 事実、永田町では、小池代表の「リベラル排除」宣言の前から、民進党議員を選別するために希望の党が作成したという「排除リスト」が出回っている。

「これが本物かどうかの裏は取れていませんが、最初の段階で小池と、若狭勝と細野豪志が"絶対にこのメンバーは外す"としてリストアップした第一弾のリストと言われているものです。各社政治部はどこの社も入手していますよ」(全国紙政治部記者)

 すでに一部民放のニュース番組もその存在を報じているが、実際に誰の名前が載っているかは明らかにされていない。そこで、本サイトはそのメモを独自に入手し、公開することにした。そこに並んでいたのは、以下のような名前だった。

《野田佳彦/菅直人/手塚仁雄/辻元清美/赤松広隆/近藤昭一/長妻昭/枝野幸男/岡田克也/阿部知子/安住淳/海江田万里/櫛渕万里》

 計13人。ほとんどは民進党の代表経験者とリベラル色の強い議員であり、ある意味、予想通りとも言える。ただ、現職ではない海江田氏や櫛渕氏の名前も入っているうえ、そもそも公認を申請していない人の名前も含まれていることからも、排除の徹底ぶりがうかがえる。唯一意外なのは、希望の党への合流に向け「前から憲法改正に賛成」とアピールしていた安住氏が入っていることだが、これは小池が安住のことを嫌っているためではないかと言われている。

 もちろん、このリスト自体は前述したように各社政治部も本物かどうか裏を取れておらず、真贋は定かではない。ただ、希望の党で、こうした「リベラル排除」の選別が進んでいることはたしかだ。

「実際は出回っているリストよりもう少し多い30人ほどが排除されると言われています」(前出・全国紙政治部記者)

 しかも、それは小池と側近だけで独断的に進められているのだという。朝日新聞はこう書いている。

〈排除するかどうかの実態は、小池氏の一存による選別となりそうだ。党関係者によると、28日に民進側から候補予定者のリストをもらった小池氏は都内のホテルにこもり、「それは左だからダメ」などと日本地図を片手にスタッフに指示を飛ばしたという〉

 ちなみに、小池代表とともにその作業にたずさわっているのは、元産経新聞の記者なのだという。希望の党関係者がこう証言する。

「小池さんの右腕となって選別を仕切っているのは、Oという産経の元記者らしいですね。大臣時代からのお気に入りの番記者で、小池都知事の政務担当特別秘書Mさんの夫です。ちなみに、O記者はまだ産経を辞めていなくて、休職中という説もある。いずれにしても、このO記者がかなり強硬に"リベラル排除"を主導して、マスコミにもバンバン情報を流している。もうひとり、有名なジャーナリストも選別スタッフに入っているんじゃないかと言われていましたが、こちらはほとんど排除されつつあるようです」

 また、一昨日の夜には、日本のこころを離党し希望の党に合流した中山成彬氏が、〈小池さんに頼まれて私が保守かどうかチェックする〉とTwitterに投稿。この投稿はすぐに消されたが、中山氏は〈憲法改正反対、外国人参政権推進派派民進党の左は無所属で立候補するしかない〉(原文ママ)と述べていた。

 日本会議のみならず在特会関連の団体とも関係してきた極右の中山氏が選別にかかわっているとしたら、希望の党はまさしくヘイト政党ではないか。

 しかも、中山氏は上述のツイートで、〈私が予想したより早く民進党が瓦解した〉〈前原代表はまるけ民進党は希望の党に来れない〉(原文ママ)ともツイートしている。これでは、民進・希望合流騒動は、最初から民進党解体、野党共闘潰しが目的だったのかと思わざるを得ない。そして実際、そうなっている。

 中山氏のこのツイートが自分を大きく見せるための吹かしだったとしても、同党が"極右の吹き溜まり"であることは間違いないし、「俺は昔から安保法制に賛成だった」などと平気で変節を口にするような民進党議員だけが公認されることは目に見えている。

 そういう意味では、もはや「希望の党」に誰が公認されるかどうか、などと語っている場合ではない。

 民進党のリベラル派はそんな邪な色気を捨てて、極右政党たる小池新党には、さっさとNOを叩きつけるべきだ。

 そして、リベラル勢力を結集して新党をつくればいい。いや、民進党のまま、リベラル政党として野党共闘を立て直すという選択肢もあるだろう。

 有田芳生参院議員がFacebookで明かしたところによると、両院議員総会では〈民進党から希望の党に移籍しても当選する多くの候補者は前者です。したがってこれまでの政策や理念に大きな変更はない〉と説明されていたのだという。

「希望者は全員受け入れ」にくわえて「政策や理念に大きな変更はない」。前原誠司代表自身がこんな甘い見通しを本気で信じていたのか、議員たちを納得させるための方便だったのかはわからないが、いずれにしても虚偽の説明により、一瞬にして民進党を破壊し、野党4党共闘もぶち壊したことは紛れもない事実だ。良識ある民進議員候補者たちは、いますぐ前原氏を解任し、参院議員とともに民進党を継続。そしていまからでも遅くない「安保法廃案」「立憲主義の回復」という原点に立ち返り野党共闘をあらためて立て直すべきだ。

 それでも、希望の党から出馬したいという輩は、政党交付金などビタ一文渡さずに叩き出せばいい。

 幸いなことに、衆院候補者の20人あまりは最初から希望の党との合流を拒否している。北海道8区の逢坂誠二氏も「希望の党とはどうしても肌が合わない」として、すでに無所属で出馬する意向を固めている。

 さらに、枝野代表代行についても、無所属での出馬で動きはじめ、本日未明の共同通信の報道によれば、〈考え方の近い前議員らとの新党結成も視野に入れている〉という。

 また、ここにきて、リベラル組が民進党に残留して、民進党から出馬を目指すという動きも出てきた。

 一方、社民党と候補者一本化で合意している共産党の志位和夫委員長は「勇気を持って、共闘の立場に立つ政党・議員・候補者とは連携をしっかりしていきたい」と断言し、希望の党に合流しない候補者との共闘を打ち出している。

 本サイトでは何度も言及してきたが、希望の党はたんなる自民党の別働隊にすぎない。そして、民進党の合流騒動の裏で小躍りしているのは、ほかでもなく安倍首相なのだ。排除されるかどうかに右往左往するのではなく、いますぐにでも正々堂々と極右と手を結ぶことを拒否し、小池代表の言う改革がいかにハリボテであるかを暴き、真の「安倍政権打倒」を掲げて選挙の構図の切り崩しに動き出すべきだ。
(編集部)