話題の保冷剤に擬態するアイスについて、開発した竹下製菓(佐賀県小城市)の代表取締役副社長・竹下雅崇さんに話を聞いた。

擬態アイス「DO NOT EAT」が発売

竹下製菓は9月22日、保冷剤に擬態するアイスクリーム「DO NOT EAT」を発売した。全国のドン・キホーテで順次販売している。

提供:竹下製菓

表面の見た目は保冷剤そのものだが、ひっくり返すと、実は同社のロングセラー商品「ブラックモンブラン」。同シリーズの発売48周年を記念した限定パッケージ商品だ。

提供:竹下製菓

斬新な商品はネット上で「発想が天才」「チャーミングすぎる」「面白い」「めっちゃ気になる」「最高」「1000個買いたい」と話題に。

購入した人からは「親に『なに保冷剤なんか買ってきてるの?』と言われた」「買った自分も騙された」「保冷剤としてクーラーボッスに入れかけた」といった声が寄せられている。

社長の経験がきっかけ

斬新な商品を開発の背景には、社長自身の経験が基になっている。

弊社としては美味しい楽しいアイスで人々を幸せにしたいと思っているのですが、そのアイスが原因で逆に悲しい思いをしている人がいらっしゃるというのを、どうにかしてなくせないかと思って作りました。

このような悲しいことに着目したのは、社長がアイスの研究をするために自社や他社のアイスを自宅の冷凍庫に保管しておいたら、いつの間にか子供たちが勝手に食べて無くなっていたことがしばしば起きていたことがきっかけです。

提供:竹下製菓

保冷剤に見えるよう「色味」にこだわり

本物の保冷剤に見えるように、パッケージにはかなりこだわったという。

様々な保冷剤を研究し、真っ白ではなく若干水色がかった「保冷剤っぽい色」をベースにしております。保冷剤をよく見てみると中身(ジェル)が入っている部分は、色が少し濃く見えるので、中心部は外周部分に比べてわずかに色を濃くしてあります。

デザイン面では保冷剤によくある「同じデザインが規則的に繰り返すパターン」を採用。ドン・キホーテ様のキャラクター「ドンペン君」へのオマージュで、ペンギンのキャラクターも使っています。

提供:竹下製菓

出荷が通常の4倍近くに

発売当日には、ドン・キホーテ各店に問い合わせが殺到し、当初は販売予定がなかった店舗でも急遽取り扱いが決まったケースもあったそう。

発売から3日後の9月25日時点で、同店向けブラックモンブランの出荷数量は前年同期に比べ、ブラックモンブランと擬態アイスの合計で4倍近くになったという。

 

提供:竹下製菓「ブラックモンブラン」

「悲しい争いが少しでも減れば」

どんな人に購入してほしいと思っているのか。

ブラックモンブランをご存知の方はもちろんですが、やはりブラックモンブランをご存じなかった方々にもこの擬態アイスをきっかけにブラックモンブランを知って頂ければと思っております。

提供:竹下製菓

擬態アイスに込める思いを、こう話す。

「保冷剤に擬態する」というこれまでにないコンセプトのパッケージを完成させるためにかなり苦労しましたが、想定以上の反響を頂けて本当に嬉しく思います。

擬態アイスによって、アイスの取り合いによる悲しい争いが少しでも減ればうれしいです。