25日、愛知県蒲郡市を訪れた中国人観光客が、その時の感想を自身のブログにつづっている。

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2017年9月25日、愛知県蒲郡市を訪れた中国人観光客が、その時の感想を自身のブログにつづっている。以下はその概要。

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名鉄電車で南下し、吉良吉田駅で乗り換えて蒲郡へ向かう。蒲郡は外国人観光客が多く訪れる街ではないようで、電車内の外国人は自分だけだった。日本人の老若男女に囲まれながら、彼らの言動を意識的に観察してみた。

車内は広々としているのにとても静かだった。人々は整然と乗降する。中国国内でよくあるような騒がしさや大声で電話している人はいない。多くの中高生が電車で通学しているのは驚かされた。制服は、濃紺の中山服のようなものや、スーツ風のようなものもあるようだ。スマートフォンをいじっている生徒もいれば、英単語を覚えている生徒、数学の勉強をしている生徒もいた。

高齢の女性が1人で乗ってきた。こざっぱりとし身なりで、手に大きな包みともう1つの荷物を抱え、私のすぐそばに立った。席はすべて埋まっていた。席を譲ろうかとも思ったが、日本と中国の文化の違いはどうかと気になった。日本の高齢者は中国のように高齢であることをあまりひけらかさない。そこで、私のリュックの上に荷物を置いてもいいですよと身ぶりで示すと、女性は好意に気づいてくれたようだった。私にうなずきながら感謝の気持ちを示してくれ、電車を降りるときも私に礼をしてくれた。

夜7時40分に蒲郡に到着した。ここに来た目的は、湾内に浮かぶ小島の「竹島」だ。竹島には200メートルある橋でつながっている。入島料も必要ない。以前行ったことのある遼寧省葫芦島の島を思い出した。対岸から近いのは同じだが、そこは橋もなく、入島のための切符を売る人に囲まれる。思い出すと悲しくなる。

橋に上がると、心が弾んだ。一歩一歩ゆっくり歩くうちに島が近づいてくる。周りを見渡すと、カモメがたくさん見える。海はうねり、波が立っている。水はとてもきれいで、タイのアンダマン海にも劣らない。ごみだらけの中国の浜辺とはまったく違う。小さな山のような形をした島は、うっそうと生い茂る木々に覆われていた。サッカー場くらいの広さだろうか。島を一周する道があり、対岸や海を見たり、カモメを眺めたりしながら歩けるようになっている。石段を上がっていくと、神社がある。

この神社は、神様を祭っているのか、亡くなった人の霊を供養している場所のようだ。参道の両側に白いのぼりが立ち並ぶ様子は、日本人にとっては当たり前でも、中国人の自分にとっては、どこか不吉でゾクッとする。島には観光客も来ているが、妙に怖くなって鳥肌が立った。

それからしばらくの間、異郷の島で、波の崩れる音やカモメの声を聞きながら、対岸の街の明かりを眺めたり、空の星を数えたりして過ごした。柳の陰から月が見える。美しさに満ちていて、まるで夢見心地だった。(翻訳・編集/岡田)