マイケル・チャン、圭の怪我は予想よりも軽症

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全仏オープンで優勝した実績を持ち、元世界ランキング2位にして錦織圭のコーチを務めるマイケル・チャンは29日、自著「マイケル・チャンのテニス塾」の出版を記念したトークイベントに出演し、その中で錦織の怪我からの回復について、前向きな見方を示した。

今回のトークイベントは、WOWOWで放送した番組である、テニスの真髄をレクチャーする番組「マイケル・チャンのテニス塾」の書籍化を記念したもので、グランドスラムの最年少優勝記録を持つチャンのテニスの哲学と技術、練習法のエッセンスをまとめたもの。

会場にはチャンのほかにも、テニスの解説でお馴染みのフローラン・ダバディ氏や、「マイケル・チャンのテニス塾」の番組ディレクターを担当した福原顕志氏らが集まり、2017年のグランドスラムや、怪我で欠場を余儀なくされている錦織選手の今年のシーズンを振り返った。

トークセッションなどでは、錦織の手首の怪我の状況に関心が集中。ダバディから2017年の錦織のパフォーマンスについて尋ねられると、チャンは「いくつかファイナルにまで進出するツアーもあったが、最後に勝ちきれないないところがあった」と総括。「昨年と比べるといいとは言い切れないが、手堅いプレーができていたのではないか」と話した。

併せて、チャンによれば、錦織の怪我については、医師の診断も事前の予想よりも軽症だったという。チャンは「現在はまだテニスボールを打っていない、完治させるには時間が必要だ。ここ数年間続けていたことを継続でき、しっかりとリハビリをこなせば、来年の初戦から戦い抜けると思っている」と話した。

先立ってチャンとダバディが2017年のグランドスラムについて振り返った際にも、チャンは「ラファエル・ナダル(スペイン)が怪我からカムバックしました。そして決勝を戦ったケビン・アンダーソン(南アフリカ)も同じように怪我からカムバックした選手でしたが、ただの怪我からの復帰ではなく、グランドスラムでファイナルに出れる力をつけてカムバックした」と怪我からの復帰を念頭に総括。

「それはとても大きな事だった。そしてナダルは世界1位に返り咲いた。ロジャー・フェデラー(スイス)もそうだ」とし、錦織の復帰も同様により強くなって帰ってくることを期待させた。

チャン自身も、錦織について「上達できる余白もあるので、2018年にはよりハングリーによりストロングになって戻ってきてくれれば」と、より強くなった復帰に対して期待を寄せた。

(テニスデイリー/ワウコム)

※写真はトークイベントに出席したマイケル・チャン(右)とフローラン・ダバディ(左)