バイエルンを解任されたアンチェロッティ photo/Getty Images

写真拡大

カルロ・アンチェロッティには似つかわしくないエンディングとなった。29日、ドイツのバイエルン・ミュンヘンが2016年より指揮を執っていたイタリアの名将を解任。その背景には“5人の造反者”が居たとも明かされている。

ACミラン時代には大御所パオロ・マルディーニやジェンナーロ・ガットゥーゾ、マヌエル・ルイ・コスタといった曲者らを従え、多国籍軍のチェルシー、王様の君臨するPSG、そしてレアル・マドリードを離れる際には選手から別れの言葉をも頂戴していたアンチェロッティ。ベテランと若手をバランスよく調和させ、チームを巧みに結合させてきた同監督だが、ドイツ王者でそれを再現することはできなかった。

そこで、アンチェロッティの柔和な人間性を間近で見てきたスペイン紙『MARCA』が29日、「彼の5人の敵とは誰だ?」と題し、ウリ・ヘーネス会長によって明かされた“反アンチェロッティ”の面々を推察。ドイツからの情報を引用しながら4人の容疑者を「確定」し、残す1枠の特定に努めている。

「(アリエン・ロッベン)このウインガーがアンチェロッティと共鳴できなかったことはもはや誰もが知っていることだ。彼は惨敗したPSG戦後にも『チームの面々は監督を支持しているか?』との問いに『それは答えられない』と明言を回避していた」

「(フランク・リベリ)監督の敷いたローテーションシステムがリベリとの関係を復縁不可なものにしてしまった。ロッベンと同様にこのフランス人もまたベンチ生活を余儀なくされていたのだ」

「(トーマス・ミュラー)この欧州屈指のFWとの不和こそ、アンチェロッティ政権の最大のダメージとなった。ミュラーはファン・ハール時代に誕生し、ペップによって磨き上げられたが、アンチェロッティの到来によって後退を始めていたのだ。そして最後には『指揮官が何を求めているのか分からない』と言い切った」

「(ジェローム・ボアテング)PSGとの大一番でもアンチェロッティはこのドイツ代表を起用することなく、試合後にもその采配に一切の後悔が無かった。現地メディアも彼を監督の主たる敵として結論付けている」

ここまでの4名は『MARCA』曰く「確実な候補者」であり、最後のピースとして濃厚なのは「マッツ・フンメルス、ロベルト・レヴァンドフスキ、キングスレイ・コマン」だという。一方で「仮に5人目が誰であろうとも、バイエルンというクラブは監督よりも選手に全幅の信頼を置いていたことは明らかなようだ」とも言及。アンチェロッティにとって最も誤算だったことは、クラブからの援護射撃を得られなかったことなのかもしれない。