「とげぬき地蔵尊」の名で親しまれる、東京・巣鴨の高岩寺。そのすぐ裏手にある甘味処「甘露七福神」は、塩大福を使った名物「塩あんみつ」が評判のお店だ。ここで塩あんみつと同じくらい人気を集めているのは、3年前にこの店にやってきた、看板ねこのサブ。

「ある日、ガラス戸の外からお店の中を覗いていたの。ごはんを出したらそれ以来、お店に居着くようになって。 それで、家に連れ帰って飼うことにしたのよ。当時はガリガリで、怪我もしていたんだけど、今は元気いっぱい」(店主の田中ゆき江さん・以下同)

 お客さんの膝の上に乗ったり、ぴったり寄り添ったりと、サブは人をまったく恐れない。宅配便のドライバーまで「仕草や表情に癒やされるんです」と、近くを通ったときは必ずサブを撫でるためにお店に立ち寄るという。

「サブはお店が大好きで、朝『お仕事に行くよ』と声をかけると、玄関まで駆けつけるの。定休日の翌日はとくに張り切って、バーッと走ってきて」

 家から徒歩5分のお店へは、田中さんが大きなリュックにサブを入れて背負い、歩いて通っている。その間、サブはリュックから顔を出し、田中さんに「にゃあにゃあ」と話しかけるそうだ。

「近所の人が『サブちゃ〜ん』と呼びかけると、ちゃんと返事をするの。人間の言葉がよくわかってるみたい」

 サブがお店に来るのを楽しみにしている理由のひとつに、友達の野良ねこ、チビとクロに会う楽しみがある。

「毎朝、必ず2匹がお店の前で待っているの。サブは朝ごはんを食べてから、3匹で散歩に出かけるのが日課。その様子が、まるで人間の子みたいで可愛らしいと、巣鴨では有名なのよ」

 チビとクロが安心して夜眠れるよう、お店の前には2匹専用の寝床も用意されている。タイミングがよければ、サブと3匹そろって対面できるのだ。

(週刊FLASH 2017年7月4日号)