マーリンズのイチロー【写真:Getty Images】

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日米24年連続盗塁をマーク、メジャーでは成功率「81%」の驚異の数字

 米大リーグ、マーリンズのイチロー外野手は29日(現地時間28日)の本拠地アトランタ・ブレーブス戦の6回に代打で登場し、鮮やかな右前打をマーク。直後に二盗に成功した。圧巻のスピードで今季初盗塁を決めた43歳のメジャー最年長野手について、地元テレビ局の実況は「43はただの数字に過ぎない」と絶賛している。

 疾風のようなスピードはやはり健在だった。5-0とリードして迎えた6回2死走者なしの場面で代打で登場したイチローはテヘランの2球目の速球を完璧に捉えてライト前へ。1995年にジョン・バンダーウォールが残したメジャー記録まで残り1本と迫る今季27本目の代打安打を放った。

 しかし、この日の最大の見せ場は直後に待っていた。テヘランは続くゴードンの打席で今季盗塁のなかったイチローの足を警戒し、牽制球を投げる。だが、背番号51は初球に動いた。テヘランは外角に外したが、後の祭り。圧倒的な加速を見せ、滑り込んだイチローの足が二塁ベースに着いた後、送球は届いた。

 悠々の今季初盗塁に、地元マイアミでテレビ中継している「FOXスポーツ・フロリダ」の実況は大興奮状態に。

「イチローが走った!」…43歳の盗塁成功に実況大興奮「彼の年齢も数字に過ぎない」

「イチローが走った! イチローが盗塁だ! 『43』はただの数字に過ぎません。彼の年齢も数字に過ぎないのです」

 オリックス時代から続く24年連続盗塁を達成。ハイテンションでまくしたてながら10月で44歳の誕生日を迎えるイチローの韋駄天ぶりに驚きを隠そうとしなかった。MLBの今日の特筆すべき記録を伝える「スタッツ・オブ・ザ・デイ」によれば、2012年にオマー・ビスケル元内野手が45歳113日で成功した以来の最年長盗塁記録(43歳341日)だったという。

「本当に優秀なスタートです。(足の)回転数も健在ですね」と解説を務め、かつて新人王に輝いたトッド・ホランズワース氏も脱帽していた。

 中継ではMLB通算626度目の盗塁企画で509度目の成功だったデータも紹介した。成功率は81%。実況は「81%の成功率は優秀ですよ」と精度の高さも称賛していた。

 バットのみならず、脚でも魅せる男。年齢を感じさせないイチローはアメリカで称賛がやまずにいる。