セルティック時代にマンチェスター・ユナイテッド相手に直接FKを決めた中村俊輔

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ウェブ番組『F.Chan TV』とのコラボ企画。第60回に、元Jリーガーの玉乃淳氏がゲストとして登場した。番組では、8月7日にカンゼンから発売された『フットボール批評 issue17』に掲載されている遠藤保仁のインタビューをもとに、ゲームメイカーを特集。そこで、現役時代はゲームメイカーのチャンスメイクからゴールを狙っていた玉乃氏に、歴代選手の中から優れたゲームメイカー5人を選出してもらった。

「トップオブトップの左足をお持ちなので」


中村俊輔(なかむら・しゅんすけ)
桐光学園高→横浜F.マリノス→レッジーナ(イタリア)→セルティック(スコットランド)→エスパニョール(スペイン)→横浜F.マリノス→ジュビロ磐田
日本代表国際Aマッチ98試合出場24得点

 やっぱり、左利きというのは憧れですよね。その中でもトップオブトップの左足をお持ちなので。やっぱりマンチェスター(ユナイテッド)相手にフリーキックを決めた瞬間とか、一生忘れられないというか。興奮したい時にはあれを見れば「うわっ」というような気持ちにさせてくれる。あの軌道、絶対に描けない。ゲームの世界でも描けない。唯一無二なので。
 
 それが今でもJリーグで活躍されて、常にそれを見られるチャンスがある訳ですから、俊さんがいる試合というのは観ちゃいますよね。何かが起こるから。

対戦時に思わず「握手してください」。現日本代表の10番

香川真司(かがわ・しんじ)
1989年3月19日生まれ
FCみやぎバルセロナユース→セレッソ大阪→ボルシア・ドルトムント(ドイツ)→マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)→ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
日本代表国際Aマッチ87試合出場28得点

 年代が近いこともあって、対戦したすごく嬉しい経験もあるんです。彼がJ2のセレッソ大阪でプレーしていた時なんですけど、もう飛び抜けちゃっているんですよ。僕は徳島でベンチに座っていて。「なんだ、あの選手!」と思って。交代で入って行った時に真っ先にダッシュして「握手してください」って言って(笑)。年下なんですけど(笑)。お恥ずかしながら、ファンでしたね。

 でもそこから、ドルトムントに行ってマンチェスターに行く訳ですよ! このステップアップって、ヒデさんがローマに行ったように、なかなか日本サッカーの歴史を振り返っても無いというか。一流のクラブから超一流のクラブにステップアップしたという意味では、生きる伝説ですね。しかも、さらにこれからたくましくなれば、まだそういったチャンスがある選手なので、ずっと注目し続けたいです。

 解説者としてドルトムントの試合に行った時も、やっぱり握手して(笑)。僕は全然成長してない(笑)。彼はどんどん成長しているのに(笑)。

「これほど黒いスパイクが似合う選手はいない」


小笠原満男(おがさわら・みつお)
1979年4月5日生まれ
大船渡高→鹿島アントラーズ→メッシーナ(イタリア)→鹿島アントラーズ
日本代表国際Aマッチ55試合出場7得点

 これほど黒いスパイクが似合う選手はいないというか。派手さは無いんですけど、“止めて、蹴る”の上手さとか、無駄が無いというか。ちょっと素さん(山口素弘氏。玉乃氏と同じくゲスト出演した)と通ずるところがあるんですけど。無駄がなくて、あのサイドチェンジのキックの質とか痺れますよ。

もっともっと代表で君臨し続けてもいいなというか、してほしいと思っている選手です。誰が監督でも絶対に好きなはずなんですけど、ちょっと代表から退くのが早くて残念だったなと。

 まあ、衰え知らずですよね。鹿島の強さを支えているのも、間違いなく小笠原選手の影響が大きいと思うので。まだまだずっと見続けたい選手ですね。

あのトッティとポジション争いをした「生きる伝説」

中田英寿(なかた・ひでとし/2006年に現役引退)
1977年1月22日生まれ
韮崎高校→ベルマーレ平塚→ペルージャ(イタリア)→ローマ(イタリア)→パルマ(イタリア)→ボローニャ(イタリア)→フィオレンティーナ(イタリア)→ボルトン・ワンダラーズ(イングランド)
日本代表国際Aマッチ77試合出場11得点

 どのチームに行っても、ペルージャもそう、もちろんベルマーレもそう(中心選手として結果を出し続けた)。あのローマに行ってトッティとポジション争いしていたんですよ。ヤバくないですか?

 本当にね、ファンとしてはサッカー界に帰ってきてそれこそ監督とかしているところを見てみたいなと思うんですけど。生きる伝説ですよね。今でも実在しているのか分からないくらい(笑)。地上に帰ってきてほしいなという気持ちはしてます(笑)。サッカーの仕事とかしていても、ヒデさんだけは実物を見たことがないので、本当に居るのかなっていう(笑)。

伝説のループ。「人類初ですよね(笑) こんなシュート打つ選手いました?(笑)」

山口素弘(やまぐち・もとひろ/2007年に現役引退)
1969年1月29日生まれ
前橋育英高→東海大学→全日空→横浜フリューゲルス→名古屋グランパス→アルビレックス新潟→横浜FC
日本代表国際Aマッチ58試合出場4得点

玉乃淳(以下、玉乃)「そりゃそうでしょうよ(笑)。見ました? あのループ! 『山口素弘』で(検索したら)『ル』って出てきますからね(笑)。知らない? それは是非、今日中に見てください。なんでそこでループなの!?っていう。だって、このピリピリした日韓戦で、この状況で。ありえないでしょ! すごすぎて笑っちゃうシュートってなかなか無いですよね(笑)。だって、全くキーパーの位置を見てないですよね?

これ、ご自身でも驚いちゃって、『出ちゃった!』っていう感じだったんですか? それとも、ちょっと練習していて、いつかやってやろうっていう準備はあったんですか?」

山口素弘(以下、山口)「ああいうのってさ、ちょっと遊びの中でフイッってよくやっていて。それでまあ、スッと出たっていう感じですね(笑)。ヘッドダウンしているけど、キーパーが前にいるなっていうのは見えていて、ちょいってやっちゃえ、みたいな」

玉乃「これは、日本の歴代というか歴史の中で一番(のループシュート)じゃないですかね。強烈過ぎて、たまに見ちゃいますもん(笑)。足の上に乗せてのループシュート。多分(他に)無いんじゃないですかね。他に真似する選手はいなかったですよね? 人類初ですよね(笑) こんなシュート打つ選手いました?(笑)」

山口「あ、でも嬉しかったのは、あの後に関係者の方に会って、『あれ凄かったな。ペレが褒めてたよ』って(笑)」

玉乃「(笑)。これは伝説ですね。誰を真似したのか聞きたくて、本当はスケジュール的に今日は来れなかったんですけど、なんとか押し込んでもらって来ました(笑)」

text by 編集部