鳥栖のフィッカデンティ監督は好感触を掴む。鹿島相手に勝点3奪取なるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1 28節] 鳥栖 - 鹿島/9月30日午後3時/ベアスタ
 
 サガン鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督は、二度のリードを守り切れず85分に2-2に追いつかれた9月23日の27節・浦和レッズ戦のあと、「むしろいいチームができてきている。この悔しさをよりいい方向に向かわせたい」と語って前を向いた。あれから1週間、ホームのベストアメニティスタジアムで首位の鹿島アントラーズを迎え撃つ。その浦和戦で掴んだ手応えを活かして、新生サガンの魅力を存分に見せつけて勝点3を狙いたい。
 
 浦和戦後、イタリア人指揮官はGK林彰洋(現・FC東京)、キム・ミヌ(現・水原三星)らの退団、さらに今夏の鎌田大地のフランクフルト移籍などを挙げ(浦和との一戦は吉田豊も出場停止だった)、「中心選手が抜けたなか、いいチームができてきている。(アウェーの埼スタでの勝点1に)この引き分けを誰もが非常に悔しがりガッカリしていたが、それはチームが変わってきている、貪欲になってきたという証。アウェーで勝てなかったこの悔しさを、よりいい方向に向かわせたい」と冷静に淡々と語った。
 
「前掛かりなチームなので、必ず4つ、5つはチャンスができる。鳥栖としては、やるべきサッカーができていた」
 
 浦和がACLの準決勝・上海上港戦を控えているため、「あまり詳しいことは言わないが……」とミステルは配慮も見せた。それでも実際、鳥栖の良さ(躍動感とタフさ)と課題(トドメを刺せない。逃げ切れない)の両面が露見されたものの、田川亨介の覚醒を予感させる2ゴールの活躍ぶりなどトータルでは「良さ」のほうが目立った内容と言えた。
 
 今日9月30日午後3時からホームで鹿島と対戦する。吉田の出場停止が明け、世代別日本代表・田川の連発も期待される。さらに前線のビクトル・イバルボが調子を上げ、怪我から復帰した豊田陽平もスタンバイOK。フィッカデンティ監督がどのような采配を振るうのか。果たして秘策はあるのか。鹿島の大岩剛監督との駆け引きにも注目したい。
 
取材・文:塚越 始