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m-flo ☆Takuのare you Apple holic ?



音楽界きってのガジェットマニアと称される☆Taku Takahashiが、アップルの話題をディープに語る連載。日本時間で9月13日、アップル本社で発表会が開催。全世界がニュースにしたその新製品の数々を☆Takuはテンション高く受け止めていた。

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──今回のイベントでは本当に多くの製品が発表されました。まず、Apple Watch(☆1)が第3世代目に。見た目はほとんど同じですがついに単体での音声通話&データ通信が可能になりましたね。

第1世代モデルが登場したときから言い続けてきた夢が想定よりも早く実現してうれしいです。次の世代かと思っていたので驚きました。

☆1 Apple Watch



第3世代目となった『Apple Watch』最大の特長は音声通話・データ通信機能が内蔵されたこと。iPhoneとの紐付けは必要だが、それ以降はジョギング時などiPhoneを携行していなくても、単体で電話したり、通信したりできる。

──とは言え、位置付けはiPhoneの子機的扱いで、新しい電話番号が割り振られるわけではありません。これだけで単体の携帯電話として契約することはできないようです。

僕自身は違う番号になるほうが嫌だったので、これはむしろ歓迎。ぶらっとコンビニに行くときとかに、わざわざスマホをポケットに入れていかなくていいのは便利です。支払いもQUICPayでできちゃいますから、本当に手ぶらで出かけられる。通信キャリアへの支払いが毎月540円増えるということですが、それくらいだったらありですよね?

──ではお買い上げ決定ですか?

はい。今回は、これだけで使うシーンが増えることも想定して、ケースサイズ42mmの大きなサイズのほうを買おうと思っています。

──続いてiPhone 8(☆2)について。こちらはいかがでしょうか? ☆Takuさん的には、iPhone X(☆3)のほうが本命?

いえ、そんなことはありません。むしろ個人的にはこちらのほうが好きなくらいです。気になるのは新しい非接触充電機能がサードパーティ製のカバーを着けていても使えるか。僕の愛用しているカバーはカードケース付きなのですが、それでも対応できるのか、すごく気になります。この情報開示はなるべく早くしてほしい。

☆2 iPhone 8



これまでのiPhoneの“集大成”とも言える製品。無接点充電(Qi規格に対応)機能のために背面がガラスパネル化しているのが見た目の大きな変更点。ほか、6コアCPUや、高画質カメラなど、多くの点が機能強化されている。

☆3 iPhone X



iPhoneの“これから”を具現化した、全く新しい選択肢。最大の特長はホームボタンがなくなり、表面全体を表示エリアとしたこと。これによって、5.5型の『iPhone 8 Plus』よりも一回り小さなボディで、より大きな表示(5.8型)を実現している。

──あれ、ということはこちらをお買い上げですか? 『X』ではなく?

今回は両方買おうと思っています。『iPhone X』は超品薄ですぐには買えなさそうですし(苦笑)。

──約12万円〜という価格設定にも関わらず、即完売になるという噂ですよね。昨年の『iPhone 7』 ジェットブラックモデルよりも出荷点数が少ないと言われています。

『iPhone X』からはスマホが“次”に進んだ感じがします。全画面ディスプレイはこれが世界初ではありませんが、デモの時点でそれまでのものとは違っていることがわかります。有機ELパネルの美しさと合わせ、その表現力がどう活かされていくかが楽しみです。Face ID(☆4)も思ったより便利そう。Touch IDは指がちょっと濡れているだけでエラーになってしまっていましたから、そうした問題がないのはうれしいです。ただ……

☆4 Face ID



アップルの新しい個人認識機能。いわゆる顔認証機能なのだが、顔の形状を検出するドットプロジェクタなどを利用することで誤検知率を100万分の1にまで低減している(従来指紋認証は5万分の1)。なお、検出にかかる時間は一瞬。

──ただ?

そのプレゼンには全く盛り上がれませんでした。まるで授業のような内容でワクワク感が全くない。特にひどかったのは、『iPhone 8』と『X』で共通する機能の説明を『8』のほうでやってしまったために、『X』の説明がFace IDからになってしまったこと。顔認証は確かに素晴らしい機能ですけど、セキュリティの話が最初っておかしくありませんか? ジョブズが生前に「いくら素晴らしいものを作っても、伝えなければないのと同じ」と言っていますが、まさにそういうことです。

──なるほど、確かに……。

たられば、ですが、もしジョブズが生きていたら、何より『X』の発表に注力したはず。いや、そもそも『8』を開発せず、全てのエンジニアを『X』に注力させていたようにも思います。仮にそうしていたらどうなったかをついつい夢想してしまいます。結論を言うと、今回のイベント、発表された製品は90点、でも発表方法は70点。製品はどれも素晴らしかったので、次回はもっとワクワクさせてほしいです。

☆Taku Takahashi(m-flo,block.fm):音楽家、DJ。1998年にVERBALとm-floを結成。個人では加藤ミリヤ、MINMIなどのプロデュースを務め、海外アーティストのリミックスも積極的に行なう。小栗旬主演ドラマ『信長協奏曲』に続き、ドラマ『人は見た目が100パーセント』の劇伴を担当するなど、その活動は多岐に渡っている。自身が運営するダンスミュージック専門インターネットラジオ「block.fm」は先日大幅アップデートを行い、開局から5年を経た今も、音楽の新たなムーブメントを発信し続けている。

インタビュー・文/山下達也(ジアスワークス)

※『デジモノステーション』2017年11月号より抜粋