アリの出張がほぼ受け入れられた格好だ。選手本人は「同じ過ちは二度と繰り返さない」と反省しきり。(C)REUTERS/AFLO

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 FIFA(国際サッカー連盟)は9月29日、イングランド代表MFデル・アリへの処分内容を発表した。
 
 9月4日のロシア・ワールドカップ予選、イングランド対スロバキア戦で、アリは中指を立てる非紳士的なジェスチャーを行ない、大きな波紋を呼んだ。FIFAの規律委員会はそれが主審に対するものだったのかどうかをジャッジすべく、調査を開始。アリは僚友カイル・ウォーカーに向けたもので、ふざけ合っていただけだと主張していた。
 
 なかなか関係者へのヒアリングが進まず、3週間が経過しても結論が出ないまま。そして木曜日、溜まりかねたFA(イングランド・サッカー協会)はFIFAに迅速なアクションを求める文書を提出。イングランド代表は来週、ワールドカップ予選最後の2連戦を控えている。そこでアリを起用できるのかどうかは、ガレス・サウスゲイト監督にとって大きな関心事だったからだ。
 
 一説には4試合の公式戦出場停止の厳罰が下り、ワールドカップ本大会にも影響が出るのではないかと危惧されたが……。結果は、いたって軽微だった。
 
 1試合の出場停止と、5000万スイスフラン(約58万円)の罰金。予想しうる最小限の裁定だ。FIFAの規律委員会はこう説明している。
 
「選手の行なった行為はレフェリーに対してのものでないことは確認できた。ただし、チームメイトに向けたものだったとしても、かのような攻撃的で反スポーツ的な行為はなすべきではないと考える。よって規定に準じて、適正なペナルティーを決定した」
 
 FA、代表チーム、そしてアリ自身はホッと胸を撫でおろしただろう。21歳MFが出場停止となるのは10月5日のスロベニア戦のみで、同9日のリトアニア戦への起用は可能だ。
 
 スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)はその本拠地ウェンブリーでのスロベニア戦に勝てば、6大会連続15回目のワールドカップ出場が決まる。