【マサイ通信】第102回:せっかく直した井戸だけど、想定外の問題が… / そして見えてきた今後の目標

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スパ! 元気か? ルカだ。ライオンに1勝したこともあるマサイ族の戦士・ルカだ。そして、もうひとつ誇らしい自己紹介が、つい最近、加わった。「ロケットニュース24の原稿料だけで枯れた井戸を復活させたこともあるマサイ族ライターのルカ」だ。

いずれにしても、オレは勝った。だが! また新たな挑戦をしなければならないようなのだ。というのも、やっとこさ直った井戸なんだけど、実はひとつだけ問題があるんだ。答えは水。そう、水の味だ。なぜか、ちょびっと、しょっぺえんだ( ;∀;)

・業者さんの予言

実は、直しても完璧ではないだろうな〜とは思ってた。というのも、井戸の修理を業者に頼みに行った時、「ここの水源は、BadじゃないけどGoodでもねえぞ。たぶん1日あたり100リットルしか湧かないだろうな」と言われていたんだ。さらに、

修理業者「ここからそう遠くない場所に、もっと良い井戸がある。通称ボーリング井戸っつーんだけど、ここよりもキレイな水がたくさん出る。今は壊れて枯れてるけど、この村の井戸じゃなくて、そっちを直した方が良いんじゃね?」

とも。実際に、業者さんと見に行ってみた。ほほー、なるほど。場所はアンボセリ国立公園の近くだ。

・井戸あれこれ

間違ってたらスマンけど、状況を簡単に説明すると、オレの村にある井戸は「打ち抜き井戸」つって、そう深くない場所から「浅層地下水」ってのを汲み上げる。浅井戸ってやつだ。

それに対してボーリング井戸は、もっと深い場所から、深層地下水ってのを汲み上げる。深井戸ってやつな。業者さんが推しているのは、この深井戸の方を直すこと。でも、修理費用がチョイ高い。

彼が提示した修理額は、ざっと15万ケニア・シリング(約16万円)。高いっつーか、足りない。つーことでゴー(羽鳥)に相談してみたところ……「まず村のを直せ。最初に宣言した通り、村のみんながすぐに使える井戸を直せ。ブレちゃだめだ」と即答してきた。

オレもそう思った。そして、そのまま村の井戸の修理をお願いした。

・村の井戸の活用法

見事に井戸が復活したとき、まずオレタチは飲んでみた、水を。すると……しょっぺえ。「ゲキカラ!」ってほどではないけど、塩辛いんだ。まわりに海なんて、ないんだけどな。修理業者の言う通り、BadじゃないけどGoodでもない。でもまあ、しゃーない。

ともあれ、塩辛いから、オレタチ人間は、そのまま飲まない。じゃあ、どう使っているのかっつーと、まずは料理な。料理にはバリバリ使える。次に、食器とか、洋服とか、何かを洗う時に使うわな。最後に、動物さんたちの食料用として使ってる。

これはこれでチョー便利だ。なにせ村の中にあるんだから、村のみんなが苦労することなく自由に水を使えるんだからな。でも唯一「しょっぺえ」って問題があるわけなのよ( ;∀;) 飲用水として使わなきゃ良いだけだから、別に良いんだけどな。

……でも……

……でも!

・今後の目標

井戸も直り、当初の目標を達成した時、ゴーから「次の目標、どうする?」と聞かれた。

実はオレの目標っつーか夢は、いつかアメリカに行くことなんだが、このタイミングでそんなこと言ったらブン殴られそうなので、キリっと「もっと水がほしい」と答えた。

ゴーも、「それはいい。金額的にも、ちょうどいい」と返事した。

ということで、マサイ通信シーズン2の目標も、またもや井戸だ。ただし、村の井戸よりデカい井戸。地下深くまで掘削されているのに壊れて放置のボーリング井戸(深井戸)を、また原稿料で15万Ksh稼いで直してやらぁ! ってことにしたのだ。

もしもこのデカい井戸が直ったら、オレの村だけじゃなく、この周辺にあるマサイの村のみんなも自由に使えることだろう。大量に水が出るらしいから、干ばつからの脱水症状で死にゆく動物たちも助かるだろう。なのでオレタチはまた、水を作る。

貯金スケジュールもバッチリ組んだ。完成目標は15カ月以内。臨時収入が入ったら、もっと早く直せるだろう。ヨロシクな!! オレ、がんばるから。それでは、オレセリ!

Report:ルカ(マサイ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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