28日、韓国食品医薬品安全処(食薬処)が、今年8月に波紋を呼んだ生理用ナプキンの化学物質の有害性をめぐる問題に関して「有害性はない」と結論を下した。写真はソウル。

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2017年9月28日、韓国食品医薬品安全処(食薬処)が、今年8月に波紋を呼んだ生理用ナプキンの化学物質の有害性をめぐる問題に関して「有害性はない」と結論を下した。韓国・マネートゥデイなどが伝えた。

韓国では、韓国の製紙メーカー「ケックッタンナラ(英語名:Klean Nara、きれいな国の意)」の生理用ナプキン「リリアン」を使用した消費者から、「経血量が減って生理痛がひどくなった」などの訴えが殺到していた。下着との付着面に使われている接着剤成分から発がん性物質を含む総揮発性有機化合物(TVOC)が放出されるという調査結果も出ており、国会でも安全問題が取り上げられていた。

食薬処は同日、市場に流通している生理用ナプキンを対象に揮発性有機化合物(VOCs)10種に対する危害評価を行った結果、人体に有害となる量は検出されなかったと発表した。生理用品安全検証委員会は「調査の結果、生理用ナプキン・パンティーライナーから検出されたVOCsの種類や量に差は見られるももの、国内流通(製造・輸入)と海外製品、香りの有無による差はなかった。いずれも人体に有害な影響を及ぼさない低い水準であることが分かった」と説明した。

しかし発表を受け、この問題を訴えてきた市民団体・女性環境連帯は「生理用ナプキンの成分を全数調査せず、VOCs10種だけを調査して性急に発表した」と批判、一部の消費者らも「生理用ナプキンのせいで生理の量や周期に異常が起こったという人は皆うそをついたというのか」と反発している。

VOCs10種から調査した理由について食薬処の柳永珍(リュ・ヨンジン)処長は「危険性が高い成分から評価結果を発表することになった」と説明、今年末までにVOCs74種に対する全数調査を今年末までに進める計画としている。

こうした報道に、韓国のネットユーザーからは「ナプキンのせいで発生したいろんな症状は何だったの?」「他の原因があるのでは?」「この問題は1回だけの検査で済む問題じゃない」など「食薬処の検査結果を信頼できない」と訴える声が続出する中、「赤ちゃんのおむつと同じ。発疹が出る子がいれば出ない子もいる」「アレルギーも個人差があるように、個人差を考えるべき」とのコメントも。

一方で、消費者と製紙メーカー大手「ユハンキンバリー」の癒着を指摘して「これってみんなライバル会社を蹴落とすため?」「女性団体との癒着関係はいつ明らかになるの?」など疑う声も上がった。

中には「今回を機に布ナプキンに乗り換えたし、もう大丈夫」「安全の基準は分からないけど、使い捨て用品は控えた方がいいのかもね」との声も上がっており、今回の騒動により生理用ナプキンに対する認識にも変化が起こっているようだ。(翻訳・編集/松村)